子供の嫌いな食べ物の代表的な野菜であるピーマンには、ピーマンエキスが含まれていますが、意外と知られていない効能が多く含まれているのです。子供に勧めるにもなぜこの栄養素が必要であるのかを知っておく必要があります。
ピーマンとパプリカ
ピーマンによく似たものでパプリカがありますが、パプリカもピーマンの一種ですが、ピーマンと比べてみると、肉厚が全く違う事がお判りでしょう。また、スーパーでも黄色や赤色のパプリカが売られていますが、値段が高い事でもその違いがわかります。また、水分が多く甘みが強いのがパプリカの特徴で、あまり日持ちはしません。しかし、栄養素的には色が変わるにしたがって変化して行くのが特徴で、フランスではピーマンと同様に売られています。
ピーマンは唐辛子の仲間でもあり、辛みの無いのが特徴ですが辛みのある品種も中にはあります。ピーマンもパプリカと同様に、完熟に従って赤く色付き変化してゆきます。またパプリカは赤いものを乾燥させて粉にしたものが、香辛料として流通しています。このパプリカの粉末も、料理によく使われるもので、ハンガリー料理に使われる定番でもあり、インド料理ではカリーやタンドリーチキンにも使われています。揚げ物などにも良く使われており、鶏のから揚げにも使われるほか、肉料理やグラタンなどにも使われている事もご存知でしょう。
ピーマンエキスとカプサンチン
ピーマンエキスとは、簡単に言えばピーマンの濃縮ジュースの事で、特殊な製法でエキスの抽出が行われます。このエキスにはピーマンのほとんどの栄養素が抽出されており、乾燥させる事で粉末状にし、摂取しやすくなることが考えられます。ピーマンの効能では、その成分の中に「カプサンチン」という成分がある事が知られていますが、カプサンチンは熟して赤色になる成分でもありますので、通常のピーマンは多くは含まれていません。
赤ピーマンは赤パプリカ同様に赤くなり、カプサンチンの量も多くなっていき、苦味が薄れて甘みも強くなっていきます。サラダにすると甘くて美味しいので、冷蔵庫に入れず暖かい場所におく事で、普通のピーマンも赤ピーマンとして食べる事が可能です。カプサンチンは、カプサンチンはカロテノイドのひとつで、赤色の色素を持つのがその特徴で、フラミンゴや甲殻類もこの色素をもっているのです。強力な抗酸化作用があり、「リコピン」にも匹敵し、老化予防に役立つほか生活習慣病などの危険性から体を守る機能も持っています。
ピーマンエキスの栄養と効能
ピーマンのエキスの特有の香りと苦味は、「ピラジン」という成分です。赤く完熟すると無くなっていく成分で、緑色のピーマンエキスには多く含まれています。緑色の野菜などにも良く含まれており、コーヒーやお茶などにも含まれています。血液がサラサラになる効果があるとされていますが、一般的な摂取量では効果が期待できるかは定かではありません。それよりも豊富なカロティン、ビタミンC、ビタミンPに着目しましょう。これらは抗酸化作用が強いのが特徴ですので、努めて摂取する事をお薦めします。
特にビタミンCとビタミンPは、強いタッグを組んでくれることが知られており、ビタミンPはビタミンCを壊れにくくして、ビタミンCの吸収力を高めてくれる効果があるのです。ビタミンCは、美容効果なども高く評価されている成分で、多くの健康食品やサプリメントに配合されている栄養素です。体に強い抵抗力をつけてくれますので、寒い時期や季節の変わり目には、ぜひ補給しておきたい栄養素でしょう。カロティンも同様にビタミンAとして、抗酸化作用を持つほか、美容効果にも作用してくれる大事な栄養素です。
ピーマンを美味しく食べよう
大人になってもピーマンが、いまだに食べられない方が多い野菜ですが、火を使う料理に使ってしまうと、普通の野菜なら大事なビタミンや酵素が無くなってしまいます。しかし、ピーマンにはビタミンPが含まれていますので、少し乱暴に扱っても意外と大丈夫です。ピーマンが嫌われる原因は苦みですが、どの様な料理にしても、この苦味を完全に消し去ることは出来ません。しかし、苦味があまり気にならなくする方法はいくつかあります。まず生食で食べる方法ですが、玉ねぎと一緒にスライスにしてサラダにします。
良く晒す事と、玉ねぎの辛みがピーマンに違和感を無くしてくれますので、意外に食べやすい方法です。また油を使った料理にすると、油が苦味をコーティングしますので、意外に美味しく食べる事ができます。ピーマンは八割り位の大きさで、良く熱したフライパンで軽く炒めます。醤油とカツオブシをかけて食べると美味しく食べる事ができますし、お酒のつまみにもなります。またてんぷらにすると、衣がありますので意外に苦みを感じません。定番ですが、みじん切りでのハンバーグも違和感なく食べられます。
「健康を維持するのに役立つ！ピーマンエキス」のまとめ
ピーマンエキスには、生活習慣病を予防する栄養素がたくさん詰まっています。また抵抗力や美容にも最適な食材で、アンチエイジングにはもってこいの野菜と言えるでしょう。また、胃腸も丈夫に保ってくれる野菜です。
