[監修済] ケフィアとは聞いたことあるけど何？

ケフィア

[監修済] ケフィアとは聞いたことあるけど何？

皆さん一度は聞いたことがある言葉に「いいえ、ケフィアです」というものはあるでしょう。しかし、聞いたことはあったとしてもいまいちケフィアが何なのかよく分からないという方も多いと思います。そこで、今回はケフィアとはいったい何なのか、効果はいったい何があるのかを解説します。

ケフィアって何なのか？

ケフィアとはすごく簡単に説明すると発酵食品です。このケフィアはもともとコーカサス地方で昔から愛されていた発酵食品で日本では「ヨーグルトきのこ」という名前で呼ばれています。ケフィアという発酵乳を作る時に酵母や乳酸菌と一緒になったものはケフィア菌と呼ばれるものとなります。ケフィアはヨーグルトとは厳密には違うようです。一説には全く同じだと説明されている方もいますが、ケフィアは複合発酵で作られているので、ヨーグルトは乳酸菌で発酵されたものという差があり、その部分が大きな差と言えるのでしょう。

このケフィアをよく食べていた地方の方々は長寿の方が多いと有名で、90歳以上になっても元気に働いている人が多く注目されるようになったという説もあります。

ケフィアの効果って何なのか？

ケフィアは分かりやすく言うとヨーグルトに似ているけど違うものという認識でいいでしょう。その最大の違いは乳酸菌だけではなく酵母などたくさんの菌でつくられているところにあります。そのため通常のヨーグルトよりもメリットが大きいとも言われているのです。

実際のメリットとしてはまず整腸作用でしょう。これはどのヨーグルトにも当てはまるものではありますが、ケフィアの場合は15種以上の乳酸菌と10種以上の酵母菌が含まれているので効果がさらに高いのです。そのため、悪玉菌が多い腸内環境でも改善する作用が強く働くため腸内環境が整いやすくなるでしょう。結果として、老廃物の排出効率が上がり、便秘解消や口臭と体臭予防にもつながります。

また、この整腸作用によって善玉菌も活発に動けるようになり、乳酸菌生成物質が生成されて新陳代謝を向上させて肌のシミの予防といった美肌効果にも期待できるでしょう。また、有用菌が多く含まれているので、中にはIgAという抗体の生成を促す作用もあるので免疫力も向上して細菌やウイルスに対しても強くなれます。

胆汁酸は乳酸菌が多くなればなるほど除去される確率が上昇するので、それを補うためにコレステロールがそちらに使われるようになり、コレステロールが低下しやすくなるでしょう。それ以外にもビタミンAやビタミンB2といった栄養素も含まれているので胃粘膜の保護作用も期待できるでしょうし、消化機能も向上しやすくなるでしょう。

これは効果というわけではありませんが、ケフィアは他のヨーグルト食品とは違って酸味が少なくなっているので食べやすいと感じる人も多く、ヨーグルト独特の酸っぱさが苦手と感じる人にもお勧めできるものとなっています。

ケフィアの栄養価はどうなっているの？

乳酸菌や酵母に目が行きがちですが、様々な栄養素を含んでいるのです。先ほど記載したビタミンAやB2以外にもいろいろと含まれております。具体的にはタンパク質・カルシウム・リン・ビタミンA・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ビタミンD・葉酸・マグネシウムといったところです。

このように非常に栄養が豊富なので、摂取することでいろんな栄養素の補給に繋がります。特にビタミンB群が豊富に含まれているのが特徴です。ビタミンB群は様々なプラス作用があるので可能な限りたくさん摂取したほうが良いと言われているものとなっており、これをケフィアのみで摂取できるのはうれしいものと言えます。酵素の補助を行ってくれるビタミンB群は体内に必須と言えるでしょう。

最近は食品の変化によってビタミンB群が減ってきており、さらにはアルコールやストレスによってビタミンB群は消費されていってしまうので、基本的に不足している人が多くなっています。そのため、ビタミン系のサプリメントで補っている人もいるのでケフィアは便利な食品と言えます。

ケフィアの摂取量や副作用は？

ケフィアの摂取量による制限は特にありません。ですが、購入した食品やサプリメントには用法・容量が記載してあることが多いので、その量を守るようにすればよいでしょう。また、副作用も特に危険なものはなく、重大な報告もいまだあがっていないようです。ただし、食べ過ぎた場合は下痢になってしまう可能性はあるので、摂取しすぎには注意してください。

また、ケフィアを自分で作る際に雑菌が混ざる可能性もあるので、自宅で発酵させたケフィアを摂取したら食中毒になるといったことが起きるかもしれません。ただ、ケフィアそのものに関してはそこまで副作用について心配する必要はないでしょう。