イソフラボンといえば大豆に含まれている成分で、女性をサポートする成分としても知られています。イソフラボンには様々な健康効果が期待できますが、その中に生活習慣病予防という効果も含まれています。イソフラボンがどのように、生活習慣病予防に役立つのかを紹介します。
イソフラボンが生活習慣病予防に役立つ理由
大豆に含まれているイソフラボンという成分は、フラボノイドというポリフェノールの一種です。ポリフェノールには高い抗酸化作用があるため、イソフラボンを積極的に摂取する事で、体の酸化や老化を予防する効果が期待できます。人は年を取ると、誰もが老化を実感するようになりますが、老化は目に見えない体の中でも始まっています。体力的な衰えや、肌の衰えなどは自分でも実感がありますが、目に見えない体の中で起きている老化は、生活習慣病のリスクを高めてしまいます。
生活習慣病にもいくつか種類はありますが、ほとんどが自覚症状がなく、症状が出た時にはかなり進行しており、最悪命に関わる重篤な病気に発展している事もあります。生活習慣病は誰にでもリスクがあるので、予防する事が大切です。イソフラボンには、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きがあります。大豆に含まれる成分ですから、カロリーも低く、納豆や豆腐、豆乳や味噌などから手軽に取り入れられるところがメリットです。
世界的にも注目されているイソフラボンを含む食品
大豆製品に含まれているイソフラボンは、世界的にも注目されています。日本でも食生活の欧米化により、生活習慣病が増えており、今までは中高年以降の人がかかる病気と思われていましたが、現在は若年化も懸念されています。アメリカは肥満大国としても知られていますが、そのアメリカでも肥満予防や生活習慣病予防、心臓病予防のために大豆製品を積極的に食べる事を推奨しています。
これはアメリカのFDAが、1日に25gの大豆食品を食べる事で、心臓病のリスクを軽減できると認めています。これにより今までは味がなくまずいと敬遠されていた豆腐が、アメリカで健康食品として人気商品となっています。これは日本人にも言える事です。生活習慣病というのは、食事や生活習慣にも原因が潜んでいますので、豆腐を食べているだけでは解決できません。食事や生活習慣の見直し、適度な運動を取り入れる事も大切です。毎日豆腐を食べるのが難しい場合は、イソフラボンのサプリメントでもOKです。
イソフラボンが動脈硬化を予防する
イソフラボンには、動脈硬化を予防する効果が期待できます。動脈硬化こそ生活習慣病の原因となるものですから、これを予防できるなら、イソフラボンを積極的に摂取していきましょう。特に更年期の女性は、エストロゲンが減少しますので、動脈硬化のリスクが高まります。というのもエストロゲンには、血液中のコレステロールをコントロールして、血流をよくする働きがあるからです。エストロゲンが不足すると、血液中のコレステロールが増え、血がドロドロになり、動脈硬化のリスクを高めます。
動脈硬化になると、血がドロドロになり血流が悪くなります。血管にも負担をかけますし、コレステロールは血管を狭くして、血栓が出来やすくなります。血栓ができるとそれが移動して、脳に行けば脳梗塞、心臓に行けば心筋梗塞を引き起こす可能性が高くなります。エストロゲンが不足する更年期は、動脈硬化のリスクが高まりますので、積極的にイソフラボンを摂取して、生活習慣病予防を心がけましょう。
ただし大豆製品を食べたり、サプリメントを飲んだりすれば、たちまち血がサラサラになるというわけではありません。血流が改善されるまでには時間もかかりますし、その間にも動脈硬化のリスクが高まりますので、食事や生活習慣の見直しと改善も必要です。
メタボ予防にもイソフラボンがおすすめ
更年期に差しかかると、エストロゲンの減少からコレステロール値が高くなる傾向が見られます。コレステロールは生活習慣病の原因にもなりますし、メタボの原因にもなります。更年期は人により多少の違いもありますが、だいたい50歳くらいになるため、この年齢は基礎代謝も低下してくるため、太りやすくなります。
特に暴飲暴食をしているわけでもないのに、太りやすくなるのはエストロゲンの減少や基礎代謝の低下も関係しています。エストロゲンの減少に関しては、イソフラボンを摂取する事で対処できますが、大豆製品もサプリメントも食品という扱いですから、即効性は期待できません。更年期に起こる事が分かっているなら、それよりも早い段階でイソフラボンを取り入れる事で、生活習慣病予防やメタボ予防ができます。
基礎代謝の低下は、運動をして筋肉をつける事で改善できます。生活習慣と食事の見直しに、運動をプラスするのもポイントです。
「生活習慣病予防にイソフラボンがおすすめの理由」のまとめ
イソフラボンには女性に嬉しい効果だけでなく、生活習慣病予防効果も期待されています。生活習慣病は女性にもリスクがありますから、該当する年齢になった時には、積極的にイソフラボンを取り入れ、生活習慣病予防を心がけましょう。