ビフィズス菌は腸内にある善玉菌で便秘の解消の効果や整腸作用に欠かせない栄養素ですが、このビフィズス菌を増やすにはどのようにすればよいのでしょうか?ヨーグルトを食べると増えるのでしょうか。
ビフィズス菌の効果はなんといっても便秘解消やお腹の調子を整えることです。その結果、お肌が良くなったりダイエットなどにもつながります。一言でビフィズス菌といってもいくつかの種類がありますので詳しくみていきましょう。
ビフィズス菌とは?
ビフィズス菌とは、人間や動物の腸の中にいる細菌の一種です。
私達の腸の中には、ものすごい数の細菌が存在していますが、善玉菌、日和見菌、悪玉菌に大きく分けることができます。ビフィズス菌と乳酸菌は善玉菌に含まれます。善玉菌は、健康にいいと言われていることは有名ですが、善玉菌のほとんどがビフィズス菌なのです。ビフィズス菌は、人間や動物の腸から約30種類発見されていますが、そのうち人間には10種類ほど存在するそうです。その生きたままのビフィズス菌は、生まれた時はたくさん存在しているのですが、加齢だったり、ストレス、食生活などで徐々に減少していくのです。
ですから、私達の健康の為には、生きたままのビフィズス菌がいかに多く腸内に留まっているかが大事なのです。
ビフィズス菌の効果とは?
ビフィズス菌は善玉菌と呼ばれ、人間の腸の中で様々な体にいい効果をもたらします。ビフィズス菌は腸内環境を整えてくれます。
腸内にビフィズス菌が増えると、悪玉菌が減少するので腸内で起こりうる様々な病気のリスクを減らしてくれます。さらに、そのことによって便秘解消や下痢を防ぐ効果もあります。
便秘がちの人が、ビフィズス菌を摂取することにより、毎日快適に便通があるようになりお腹がスッキリした、などの話はよく聞きますね。それから、免疫力を高める効果が期待されることがわかってきて、テレビや雑誌などで取り上げられるようになりました。あるメーカーのヨーグルトのビフィズス菌が、インフルエンザ予防に効果があると発表され、そのヨーグルトが店の棚から無くなったというニュースがありました。
また、あるメーカーのヨーグルトのビフィズス菌は、がん細胞に対しての効果があるとの研究がされているようです。このように、ビフィズス菌は人間の健康維持に大きな効果があるのです。
乳酸菌との違いはあるの?
乳酸菌とビフィズス菌は、どちらもヨーグルトに含まれている同じ物というイメージがあります。確かに乳酸菌とビフィズス菌は、腸内に存在する善玉菌になりますが、全く違うものです。乳酸菌は、ビフィズス菌が腸にすみやすい環境を作る、いわばサポート役を務めているのです。乳酸菌は、腸内の善玉菌中の占める割合はごくわずかななのですが、ビフィズス菌を増やす為には無くてはならない菌なのです。それから、乳酸菌とビフィズス菌の大きな違いは、乳酸菌は動植物や自然界にも広く存在していますが、ビフィズス菌は人間や動物の腸内だけに存在しています。
これは、ビフィズス菌が熱や酸素、胃酸などの酸に弱いという性質の為、腸内にしか存在できないものなのだからです。
増やすには?
ビフィズス菌を増やすには、腸内でビフィズス菌がうまく存在できるように環境を整えなければなりません。腸内には、ビフィズス菌や乳酸菌の善玉菌と悪玉菌、日和見菌が存在します。日和見菌はどちらにも変化する菌なので、善玉菌と悪玉菌のバランスを保つことが大事です。善玉菌が悪玉菌の2倍存在しているのが、望ましいです。その為には、規則正しい生活やバランスのとれた食事、適度な運動をするなどを心がけたいです。
ビフィズス菌をさらに増やすには、ヨーグルトを摂取してビフィズス菌を補給するのがいいです。ヨーグルトを摂取する時、ビフィズス菌のエサになる食物繊維やオリゴ糖を含む野菜や果物を摂るとより効果が期待できます。しかし、乱れてしまった生活習慣を変えるのは大変なものです。例えば、悪玉菌を増やす肉類を減らしてみたり、野菜を多く摂るようにしたり、おやつにヨーグルトを食べたりとか、食事に少し気をつけるだけでも大分違ってくると思います。
ヨーグルトとビフィズス菌について
いろいろな健康効果があるビフィズス菌を簡単に摂取できる食品にヨーグルトがあります。
ですが、ヨーグルトならなんでもいいという訳でもありません。すべてのヨーグルトに、ビフィズス菌が入っているとは限らないからです。生きたビフィズス菌が生きたまま腸まで届くことが重要なのです。わかりやすい所では、ビフィズス菌が入っていて特定保健用食品の指定があれば、生きたままのビフィズス菌が腸まで届きます。特保の指定が無くても腸まで届くビフィズス菌入りヨーグルトもあるし、乳酸菌に特定したヨーグルトもあります。また、ビフィズス菌によっては自分に合う合わないなどの場合もあるので、いろいろ試してみるといいと思います。せっかくの生きたままのビフィズス菌が、毎日の食事の中で食べ物によっては一緒に便として出てしまうこともあるので、ビフィズス菌を増やすには継続してヨーグルトを摂取するといいでしょう。
種類がある?
腸内環境を整えてくれるビフィズス菌にも、いろいろな種類があります。ビフィズス菌は人間以外の動物にも存在しており、全部で30種類ほどあり、人間からは約10種類のビフィズス菌が発見されたそうです。その菌の種類は、人によっても異なるそうです。また人間と動物のビフィズス菌は、種類が異なり交わるものは無いです。ビフィズス菌は、属名をビフィドバクテリウムといい、その中のロングム種が腸内で最も大事な役割を務めています。主に市販されているヨーグルトなどのビフィズス菌を使った製品は、このロングム種を使っています。ビフィズス菌の種類には、さらに数え切れないほどの株があり、株によってそれぞれ効果も違ってくるのです。私達がよく目にするBB何とかというビフィズス菌などは、菌株名なのです。
ダイエットもできる?
ビフィズス菌が体にいいのは何となくわかるのですが、実はダイエットにも効果があるのです。ビフィズス菌の一番の健康効果は腸内環境を整えることです。ビフィズス菌が腸内で働くことによって、アンモニアなどの有害物質が減少したり体外に排出されます。その結果、便秘が解消したり下痢を抑えることができます。
便秘により、お腹がはっていたり何日も便が出ていない人は、お腹がスッキリして調子がよくなります。この便秘の解消で体重が減り、ダイエットができるのです。それから、便秘の影響で肌が荒れていたのも、腸内の悪玉菌が毒素を出していたのが原因なので、ビフィズス菌が悪玉菌を減少させることによって、便秘解消と同時に肌荒れも解消できるのです。ビフィズス菌の摂取で血行がよくなったりと体質改善にもつながり、結果的に太りにくい体になっていくと言われています。
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ビフィズス菌はヨーグルトで増やす!【整腸効果でダイエット?】のまとめ
腸は人体最大の免疫器官といわれるほど様々な免疫を司っています。腸が健康でなければ体も心も元気になれませんので、日ごろから整腸には気をつけておきましょう。