[監修済] プロリンの働きとその素晴らしい美容作用の効能

プロリン

[監修済] プロリンの働きとその素晴らしい美容作用の効能

蛋白質を構成しているプロリンは、人間の体内において様々な働きと、その効能を指し示してくれる成分として活躍しています。その効果は人体に有益な成分であると共に、健康な体を作る上でも欠かせないものとされています。

蛋白質を構成するアミノ酸たち

蛋白質は20種類ものアミノ酸で構成されているもので、人体の構成もほとんどが同じ蛋白質で出来ていますので、これらのアミノ酸は我々の体を作る上でも、非常に重要なウエートを占めているのです。アミノ酸はそれぞれに違った特性を身につけており、アミノ酸同士が繋がる事で、様々な蛋白質を作り上げています。また、アミノ酸自体は人体でも生成できるものがあり、人体で作る事ができないものは、必須アミノ酸として食物などで摂取しなければならない、大事な栄養素になるのです。

この必須アミノ酸には、はヒスチジンやイソロイシンにロイシンが含まれており、リシンやメチオニンにフェニルアラニン、トレオニンやトリプトファンなどがあり、バリンも含まれています。これらは人体の蛋白質を作る上で非常に大事な成分で、特殊な合成機構で蛋白質に組み込まれるものにはセレノシステインとピロリシンというアミノ酸があります。またこれ以外のアミノ酸は、こうしたアミノ酸からさらに生成して作られる事が多く、食品が体内で消化され再分解される事で、こうしたアミノ酸になり、さらに蛋白質を作るという循環が行われているのです。

コラーゲンとその働き

コラーゲンは人体を構成している蛋白質のひとつで、表皮を含めた真皮や筋肉を動かすのに必要な靱帯や腱、また骨を作る上でも欠かせないものといえるでしょう。また、そうした骨を保護すると共に、滑らかに関節を動かす役割を果たす軟骨などの組織を構成する上で、主要な役割を果たしている蛋白質なのです。コラーゲンの重要度を図るのに割合がありますが、コラーゲンは人の組織の蛋白質でおよそ30％の割合を占めており、その重要性がお判りいただけるでしょう。

コラーゲンは有用性や実用性も高いために、世間でも様々な分野に応用されており、お菓子作りで欠かせないゼラチンを始め、医療用薬品や美容品や健康食品と、各分野でその有用性を示しています。コラーゲンの特筆する能力は、その弾力性にあり皮膚に弾力を与える事で、転んだ時やものがぶつかったときなどの衝撃をやわらげてくれます。また靱帯や健は筋肉収縮を伝えるもので、骨と繋がりあう事で関節と同時に、その動きを軽やかなものにしています。また、骨や関節の内部にも豊富に含まれており、骨折を回避する暖衝材の役割を果たしているのです。

プロリンの働きとコラーゲン

プロリンは、蛋白質などを構成するアミノ酸のひとつですが、非必須アミノ酸という事もあり、グルタミン酸から生成している物質です。コラーゲンを構成している主要な成分のひとつで、人はこのコラーゲンを原料として、血管や筋肉を始め、腱や人体を作り骨の内部にも多く含まれており、肌作りにも欠かす事のできない成分なのです。特性としては弾力性のある性質を持っていますが、部位と部位を繋ぐという大事な役割を担っているのです。コラーゲンの主成分であるプロリンの約半分は、ヒドロキシプロリンとして存在しており、水酸化によってコラーゲンの安定力に貢献しているといわれています。

プロリンはコラーゲンの主成分としてだけではなく、その合成も促進する能力を持っており、皮膚の再生能力にも関わっており、細胞分裂によって絶えず新しい皮膚を供給してくれているものです。分子量が、他のアミノ酸よりも小さいために体内の浸透率が早く、効果的な効き目も早い事が期待されています。近年はカロリー制限による蛋白量の減少で不足すると、コラーゲンの減少による老化の進行が懸念されています。

プロリン働きとその効能

プロリンの優れた効能には、様々優れたものがあり、それらはほとんど健康に関連しているものです。関節痛は骨と骨との間にある軟骨がすり減った為に、痛みが起こる事の多い病気です。この軟骨を構成している半分の成分はコラーゲンで、プロリンはこの軟骨を構成する主要成分で、軟骨組織の新陳代謝を活発にする事で軟骨の再生に役立っているのです。プロリンはこうした軟骨の再生を行う効能によって、関節痛を和らげる作用もあります。ヒトは加齢によって新陳代謝が悪くなっていきますが、これは加齢による老化だけではなく、栄養不足によっても起こるのです。その症状が顕著に表れるのが肌の部分であり、シミや小じわの原因となっています。プロリンには蛋白質を再構築し、コラーゲンの合成も行っている為に、シミやそばかすを防ぎしわが出来にくい皮膚を作ると共に、肌荒れやしっとり感といった潤いの継続に貢献してくれているのです。プロリンには、脂肪燃焼効果というものがあります。これは、すい臓の消化酵素であるリパーゼを活性化させる作用がある為、脂肪消化作用のあるリパーゼの働きも活発に促進されます。