コウジ酸

[監修済] コウジ酸とはいったいどのようなもの?

コウジ酸は女性にとって魅力的な効果があるとして非常に有名になりました。そこで、今回はこのコウジ酸にスポットを当ててコウジ酸とはいったいどのようなものなのか、効果はいったい何なのかを解説します。

コウジ酸の誕生

コウジ酸とは農芸化学者の薮田貞次郎が1900年代前半に発見して論文として発表されたものです。その後も研究が続けられ1988年には厚生労働省によって美白成分として認められ、大々的に美白効果があるとして商品化されるようになりました。

この効果は日本のみならず海外にも注目されており、今後の活躍にも期待されている成分となっています。美容のプロたちにも強く勧められている成分なので、女性の方たちは愛用している人も多いことでしょう。美白はシミやそばかすの除去とは違い、実感が得られにくいので効果が無かったと感じて使用をやめてしまう人が多いのですが、これは評価が高いため、多くの方が実感を早めに得ることができたのだと思われます。

また、コウジ酸は化粧品としてたくさんのものが扱われていますが、味噌や醤油などの調味料にも多く含まれていますし、甘酒にもたくさん含まれています。肌に塗って効果を得るのか、それとも食べ物として効果を得るのかは人それぞれになるでしょう。

コウジ酸の効果は何なのか?

コウジ酸の効果はたくさんの方に知られている通り美白効果です。より具体的に解説すると、コウジ酸にはメラニンの生成を抑制する作用がります。メラニンは紫外線を浴びることで大量に作られるものとなるのですが、紫外線の刺激が無くなっても過剰に作られ続けるのでシミとなってしまいます。しかし、コウジ酸はそのメラニンの生成する酵素を抑制してくれるのでメラニンを作られにくくし、さらにメラニンを作るのを促進する情報伝達物質自体の産生も抑制するのでシミやシワが作られにくくなるのです。

それ以外にも肌が黄色っぽくくすむ現象を抑える作用があると言われています。この黄ぐすみは体内でタンパク質と糖が結合することで発生する糖化が原因なのですが、コウジ酸には抗糖化作用があるためこの黄ぐすみにも効果があるとしてさらに有名になりました。実際にこれらの効果の高さを理解している皮膚科の医師も使っているとのことです。

また、コウジ酸は分子構造の細かくなっているので化粧品として用いた場合は浸透性が非常に高く、効果を発揮しやすいと有名になっています。そのため、保湿成分と相性が良くヒアルロン酸と配合されることが良くあります。効果が高いのに浸透性も高いというのが即効性があるという評価にもつながっているのでしょう。

それ以外に甘酒として摂取する場合は、ブドウ糖やアミノ酸やビタミンなども豊富に含まれており、栄養価がかなり高いので美肌効果以外に滋養強壮や疲労回復効果にも期待できるでしょう。料理に取り入れることもできるので、化粧品としても食べ物としても使えるものとなっています。

コウジ酸の副作用はあるのか?

コウジ酸は美白効果の高いハイドロキノンとは違い副作用が少ないと言われております。なぜなら、ハイドロキノンは刺激が強いため肌が弱い人には使えないというデメリットがあるからです。しかしコウジ酸は刺激がそこまで強くはなく、このハイドロキノンが使えない方にはシミの治療薬として用いられることがあります。

また、一時期は動物実験において危険な副作用があると叫ばれるようになりましたが、2005年11月以降は検査の結果そのような問題はないとされて、安全性は確立されたと言われております。そのため危険な副作用は無いというのが今のところの通説となっているのです。

しかし、人によっては肌の状態が違うのでこのコウジ酸そのものが合わない人もいるでしょう。そのような方は使わないほうがいいでしょう。化粧水などの肌に塗るものは相性が必ずあるので、合わないと感じたものは使わないほうが良いです。

それと、甘酒として摂取している場合は甘酒自体が高カロリーのことがよくあるので過剰摂取するとカロリーオーバーになる可能性が高いです。1日の摂取目安は200mlと言われているので、それ以上の摂取は避けましょう。

コウジ酸は手作り化粧品になる?

コウジ酸は他の植物成分と混ぜて化粧品を比較的簡単に作ることができます。そのため、商品化されているものがいまいち信用できないという方や、無添加が大好きだという方にとっては非常にうれしいものとなっているようです。しかし、作る過程において細菌が入ってしまう可能性がありますので要注意と言えるでしょう。自宅で無菌室やクリーンルームなんかを設けることはできませんので、可能な限り清潔な環境でする必要があります。しかし、自己責任となってしまいますので自作する方は細心の注意を払ってください。

また、コウジ酸は酸化がしやすく成分が安定しにくいので保存状態が悪いと腐食する可能性が高いです。もし、しっかりとした環境で保存していたとしても長期保存にはむかないので、自作したらすぐに使い切るようにしたほうがいいでしょう。また、科学的な処理ができないため自作の場合は市販品よりも効果が減少する可能性もあるということを覚えておいてください。

自作したいという気持ちは理解できますが、自作なら自作ならではのデメリットがあるということを理解していただきたいです。

「コウジ酸とはいったいどのようなもの?」のまとめ

コウジ酸は化粧品としても食品としても非常に役立つものとなっているので、使い方は人によって変わってきます。食べて摂取する場合はカロリーを抑えるためにサプリメントで摂取するのもいいでしょう。

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