にんにく

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はじめに

今回はにんにくについて紹介致します。にんにくとはおなじみの食品ですが、正確にはヒガンバナ科ネギ属の多年草で、球根(鱗茎)を香辛料とする食品の一種です。しかし、にんにくについては知っていてもその効能については興味のある人でなければ、あまり詳しく知らないのではないかと思います。今回はにんにくについて詳しく見ていきましょう。

今更だけど、にんにくとはどの様な食品なのか?

にんにくとはヒガンバナ科ネギ属の多年草で、球根(鱗茎)を香辛料とする食品の一種です。にんにくの効果や何となく聞いたことがあると思います。その効能は六千年前より知られており、エジプトをはじめギリシャ、ローマ、インド、中国などの古代文明ではにんにくが食用・薬用として重宝されていたことが分かっています。日本でも「古事記」に登場しています。当然、これらの時代には効果のある成分を分析する技術などありませんから、経験的ににんにくが体に良いということをしっていたのでしょう。にんにくと言えば「元気が出る食べ物」といったイメージがありますが、にんにくの効果や効能はそれだけではありません。にんにくの効果や効能は非常に幅広く、民間療法にも利用されています。

にんにくの効果成分はアリシンと呼ばれる硫黄化合物です。この成分はにんにくの特有の強烈な臭いの素になっています。ただ、元々のにんにくにはアリシン等は含まれていません。にんにくに含まれているのはアリインという成分で、にんにくを切ったりすりおろしたりするとこのアリインにアリナーゼという酵素が反応し、アリシンに変化するのです。更にこのアリシンは不安定な物質なため、空気や熱、その他の物質の影響によって更に変化します。変化したイオウ化合物はそれぞれアリシンとは若干異なる性質を持っています。それがにんにくの多様な効果・効能を生み出していると言えます。

にんにくの副作用

実は食品であるにんにくにも副作用があります。にんにくを食べ過ぎると様々な服作用を伴います。例えば、腹痛、血が止まりにくくなる、息が臭くなる、めまい、皮膚が荒れる等が知られています。これらは生のにんにくを食べ過ぎた場合に起きる症状ですが、加熱調理したにんにくでも同様です。他にも次のような障害があることが知られています。

胃腸障害:にんにくを食べると胃腸障害が起きる可能性があります。これはにんにくの殺菌作用が胃腸内の悪玉菌だけでなく善玉菌も殺してしまうためです。この胃腸障害は腹痛をはじめ様々な症状の要因となります。

胃痛・腹痛:適量のにんにくは適度に胃の粘膜を刺激し消化を促進させますが、空腹時に生にんにくを食べ過ぎると胃腸を刺激しすぎることとなり、胃痛や腹痛を起こすことがあります。酷い場合は胃壁を荒らすことがあるので注意しましょう。

便秘・下痢:にんにくを食べ過ぎると消化に必要なビフィズス菌など腸内の善玉菌まで殺してしまうこととなり、消化・吸収がうまくいかなくなります。この為、便秘や下痢といった症状が起きることがあります。

口角炎・舌炎・皮膚炎:私達の腸内にはビタミンを生産する働きがあります。これは腸内に存在するビタミン生産菌という細菌の働きによるものですが、にんにくを食べ過ぎるとこのビタミン生産菌も殺すこととなってしまい、ビタミン欠乏症が起きることがあります。特にビタミンB2が不足しやすくなり、その結果、口角炎や舌炎、酷い場合は皮膚炎などの症状が現れます。

貧血:にんにくには血液サラサラ効果がありますが、これもにんにくの食べ過ぎなどにより度を超えると溶血作用が強くなり、血中のヘモグロビンが減少することになります。そうなると貧血やめまいといった症状が起きることがあります。

アレルギー:にんにくはアレルギー要因となることがあります。

にんにくの効果は?

にんにくの効果を以下に纏めました。一部は既に触れましたが、大きく4つの効果があります。

疲労回復効果
疲労回復の中心となるのはビタミンB1の吸収を高める効果に由来するものです。この効能によって、疲労回復ビタミンと言われるビタミンB1の吸収を助けるだけでなく、血液中に保存できるようになります。このことによって、疲労回復に必要なエネルギーを効率よく、持続的に生産することが出来ます。また、にんにくの抗酸化作用、抗菌・殺菌作用は外部の有害物質を排除する効能があり、これらも疲労回復に大きく役立ちます。有害物質は私達が思っている以上に疲労の原因となっているのです。さらに、にんにくに含まれるアリシンの抗血栓作用とスコルジニンによる末梢血管拡張作用により血流が良くなることも疲労回復効果を促進します。

抗菌、殺菌および解毒効果
にんにくには強力な抗菌・殺菌、解毒作用があります。これはにんにくの臭いの元であるアリシンという成分によるものです。にんにくの殺菌効果は非常に強く、にんにくの精油を10万倍以上に薄めてもチフス菌やコレラ菌を殺菌できるほどです。アリシンは調理過程において他の成分に変化してしまいますが、変化してできるイオウ化合物にも抗菌・殺菌力はあります。ただし、アリシンの抗菌・殺菌力が一番強力ですので、強力な抗菌・殺菌力を求めるのであれば生ニンニクをすりおろしたものを使うのがお勧めです。

血栓を作りにくくする効能
にんにくを食べると心臓病のリスクが減ると言われます。これは、にんにくの持つ血栓を作りにくくする効能が関係しています。血栓は止血などに欠かせない要素ですが、過剰になると血管を詰まらせ心筋梗塞や脳梗塞などに繋がる血管系疾患の原因となります。血栓は主に血小板が集まってできますが、これを血小板凝集作用と言います。にんにくに含まれる様々な成分はこの血小板凝集作用を抑制します。この血栓を作りにくくする効能はにんにくにおける血流促進、高血圧抑制、血管系疾患予防などの効果のベースとなっています。

活性酸素を除去する効能
にんにくには活性酸素を除去する抗酸化作用もあります。活性酸素とは様々な病気や老化の原因とされる一種の有害物質です。抗酸化作用を持つ物質としてはビタミンCビタミンEポリフェノール類が有名です。にんにくにも15種類以上の抗酸化物質が含まれています。それらの相乗効果によって生み出されるにんにくの強力な抗酸化作用はガン予防、動脈硬化予防、疲労回復、アンチエイジングなどの効果をもたらします。

にんにくの接種方法は?

にんにくの摂取方法は広く知られています。生ですり下ろしても、加熱しても構いません。様々な食品と相性がいいので摂取方法に悩むことはないでしょう。

サプリの選び方

にんにくは積極的に取っていくことが好ましいですが、にんにくが苦手であったり、必要な摂取量を毎日とり続けることは難しいので、サプリメントを利用することが好ましいと思います。にんにくのサプリは含有量や価格に幅があり、どれを選んでいいのか分からない方も多いと思います。そこでにんにくサプリの選び方を紹介します。主には以下の4つの観点が重要です。

国産にんにくを使っているか
なるべくなら国産のものを選びましょう。国産にんにくは中国産にんにくと比べ1玉の価格差がかなりあります。収穫までの手間が違いますが、色、粒の大きさ、形の良さ、匂いも違えば、味はもちろん栄養素も違います。中国産は発芽防止剤を使っているという話もあり、栄養以外にも安全を考慮し、是非国産にんにくを選びましょう。

にんにくの含有量
サプリで重要な点はその含有量です。1日あたりの目安量はにんにく1片程度です。

にんにく以外の有効成分
にんにくサプリは栄養価がどれだけ詰まっているかがポイントですが、にんにく以外の卵黄・黒酢・肝油・ノニ・卵黄・香醋・鉄分などの有効成分もにんにくの効果を上げるために有効な成分です。こういった成分の含有量も比較しましょう。

1日あたりの価格
サプリを選ぶ大事なポイントとして継続して飲み続けられることが重要です。サプリメントは薬と違って、飲み続けることで徐々に効果を実感できます。最低でも3ヶ月は続けるとしたら、”続けやすい価格”であることが重要です。目安として1日50円以下が望ましいでしょう。

「にんにくについて」のまとめ

にんにくとはヒガンバナ科ネギ属の多年草で、球根(鱗茎)を香辛料とする食品の一種です。効果として疲労回復効果、抗菌、殺菌および解毒効果、血栓を作りにくくする効能、活性酸素を除去する効能が期待できます。食事での摂取では限界があるので、サプリメントを利用することが好ましいでしょう。

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