17型コラーゲン

17型コラーゲンの働き【薄毛・白髪対策の切り札になる!?】

17型コラーゲンは近年の研究により、薄毛や白髪の改善に関わってることが明らかになったコラーゲンです。加齢によって薄毛や白髪が気になる人がいます。そのなかで、薄毛の原因としては男性ホルモンなどが挙げられてきましたが、抜本的に薄毛や白髪を予防したり改善したりする決定的な方法はいまだ見出されていません。しかし、17型コラーゲンによって、近い将来薄毛や白髪を予防したり改善したりできるようになるのではないか?と期待されています。

そもそもなぜ加齢とともに薄毛や白髪になるの?

加齢とともに薄毛になるのは、頭皮にあるコラーゲンが減少して髪を作る細胞が死滅することが原因と言われています。一方で白髪になる原因は、たんぱく質が不足していたり、色素細胞と呼ばれるメラノサイトが沈静化することで起こります。

加齢によってコラーゲンが減少することによって肌が老化してしまうことは、良く知られています。それと同じように、頭皮でも新しい髪の毛を作り出すために必要なコラーゲンが不足してしまい、薄毛になってしまいます。そのため、コラーゲンをいかに補うかが重要になってきます。しかしながら、コラーゲンをやみくもに補えばよいというわけではありません。

近年の研究によると、数あるコラーゲンの中でも17型コラーゲンが薄毛の防止に役に立つと着目されています。

17型コラーゲンの摂取方法は?⇒17型コラーゲンで薄毛と白髪を改善!

17型コラーゲンはどうして薄毛によいの?

17型コラーゲンは数あるコラーゲンの中でも、髪の毛の発毛や色素に関わっている毛包幹細胞に作用するコラーゲンです。毛包幹細胞を維持するために必要なコラーゲンであり、髪の毛が細くなったりするのを防ぎます。毛包幹細胞は細胞分裂を行う際にDNAに傷を生じさせます。加齢によるとその傷の修復がなかなか治りにくくなります。そして毛包幹細胞の維持が困難になってくるのです。

そのような毛包幹細胞の維持にかかわっている17型コラーゲンは、毛包内にある毛包幹細胞色素幹細胞という2種類の細胞の相互作用にかかわっていることが最近の研究でわかってきました。毛包幹細胞は、その名のとおり毛髪の維持や発生に寄与しています。そして色素幹細胞は、黒髪のもとになっている細胞です。

そのため、色素幹細胞が働かなければ、白髪になってしまいます。これらの両方の細胞が相互作用し、機能するため有効なコラーゲンが17型コラーゲンなのです。

17型コラーゲンで薄毛を治すにはどんな研究がされたの?

薄毛や白髪に関する研究コラーゲンに関する研究はまだまだ発展途上であり、すぐに17型コラーゲンを摂取して薄毛や白髪を改善したという例はさほど多くありません。

現在行われているのはマウスを使った実験であり、17型コラーゲンが欠損するマウスでは、若白髪になったり、脱毛が促進されたりすることがわかっています。なぜなら、毛包幹細胞の幹細胞性が維持されず、周辺の組織の未分化性や休眠状態を促進してしまうからです。

逆に、17型コラーゲンを欠損しているマウスに17型コラーゲンを与えると、このような状態から回復するということもわかっています。これらは、発表されたのが2011年という比較的新しい研究成果です。これらは、抜け毛や薄毛、白髪といった悩みを持っている人だけでなく、生まれながらにして何らかの疾患で毛が生えてこないといった病気の全容解明にも役立つとされています。

そして、マウスの毛包幹細胞の実験においては、17型コラーゲンに加齢変化をストップする働きがあることもわかりました。マウスの毛包幹細胞において17型コラーゲンが枯渇しないようにすると、ダイナミックな加齢変化を抑制した結果が出たのです。

薄毛・白髪に至るサイクル。それを断ち切るには?

髪の毛が加齢により薄くなったり白髪になってしまうのは、老化現象であり毛包の老化プログラムと呼ばれる流れで、毛が排出されてしまうからです。毛の生え方としては、肌の新陳代謝と同じように毛周期ごとに分裂して生えてくることがわかっています。

毛が生え、成長し、抜け落ちるまでを毛周期といいますが、この一連のサイクルが正常に働いていたら、薄毛になることはありません。しかしながら、年齢が上がるにしたがって、このサイクルをつかさどっている毛包幹細胞が老化して維持できなくなります。最終的にこの毛包幹細胞が新たな髪の毛を作り出すことなく、小さくなっていきフケや垢と一緒に排出されてしまいます。

こういった老化を防ぐためにも、毛包幹細胞にはたらきかける17型コラーゲンが大きな役割を果たしているのだということがわかります。

17型コラーゲンの働き【薄毛・白髪対策の切り札になる!?】のまとめ

17型コラーゲンは加齢による薄毛や白髪に働くコラーゲンとして着目されています。17型コラーゲンは、毛包内にある毛包幹細胞と色素幹細胞という2種類の細胞の相互作用にかかわり、発毛のもととなる毛包幹細胞、および髪の毛を黒くする色素幹細胞に作用するということが、最新の実験結果でもわかっています。そのため、加齢によるコラーゲン不足に伴う薄毛や白髪を解決することを期待されており、今も研究がすすんでいます。

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