ベラドンナ

[監修済] 食品としては摂取できないベラドンナの効果的な摂り方

医薬品として主に使われることが多いベラドンナ。こちらは毒性が強く、自己判断で食べてしまうと非常に危険です。ではどういったものに含まれ、どんな効果があり、食品以外でどう摂取すればいいのかまとめてみました。

ベラドンナの主な効能や摂り方

ベラドンナはナス科の植物であり、主にヨーロパ地方に生息しています。医薬品として用いられることが多いようです。主な成分としてアトロピンやスコポラミン、ヒヨスチアミンなどを含んであり、副交感神経の働きを抑制する効果があります。

主な作用として抗コリン作用を持っており、鼻水やくしゃみを抑える効果があることから風邪薬や鼻炎のくすりに用いられることも多いようです。この抗コリン作用がベラドンナの重要な作用であり、他にも胃腸薬などにも用いられます。

瞳孔を拡大させる効果があることから昔は女性が美しくなれる化粧品として注目を集めていたこともあるそうですが、毒性が発見され直接服用したり摂取するといった事は非常に危険とされてきました。

ベラドンナに含まれる抗コリン作用

アトロピンやスコポラミンには強い抗コリン作用があります。この抗コリン作用が副交感神経に働きかけることで効果が発揮されます。副交感神経がうまく機能しないということは体が休息できていないということなので疲労が蓄積されてしまいます。マッサージなどで眠くなってしまうのは脳がリラックスし、副交感神経が優位に働いているためです。

ですがこの抗コリン作用はその副交感神経の働きを抑制してしまいます。副交感神経が働かないと食べ物の消化や排泄などの機能も低下してしまいます。また目にもダメージを与えてしまいます。眼圧が高くなってしまったり、かすみ目の原因にもなります。ですが逆に目への作用から点眼薬として用いられることもあります。毒にも薬にもなるので抗コリン作用は使い方が非常に大事です。

もちろん抗コリン作用はそれ自体が有害ではなく、用法を間違えなければ様々な体の症状に効果を発揮します。胃腸の働きを抑えるので下痢止めとしても用いられます。対処したい症状がはっきりわかっていれば抗コリン作用は有用です。

基本的に胃腸薬や風邪薬、点眼薬としての用法が多いのでもちいる場合は医師への相談が必要です。地下鉄サリン事件の際に薬として患者に用いられたのもこのベラドンナです。効果が強い分その効果を理解すれば決して怖いものではありません。

ベラドンナには強い毒性があり食品では摂取できない

ベラドンナはとても毒性が強い物質です。ですが用法や用量を間違えなければ危険ではありません。主な用途は医薬品としての利用になると思いますので効果を確認し、自己判断での摂取は控えるようにしましょう。

ナス科の植物とはいえ、そのまま食事として摂取することはできません。実際に死に至ってしまったケースもあるようです。特に根や茎に毒を多く含んでいます。葉の表面にも毒があり、これに触れてしまうとかぶれを起こしてしまう可能性が高いです。また、その手で目をこするなどは厳禁です。

摂取による中毒で、吐き気や下痢、幻覚が見えると言った症状も認められています。ですので食品に含まれていることはまずありません。これらの症状も、副交感神経の働きが抑制させることで起こると言われています。

副交感神経が働いている時というのは主にリラックス状態にあるときです。ですのでその働きが弱まることで異常な興奮状態に陥るといった症状もあります。

実もなりますが、決して摂取してはいけません。ベラドンナは食品ではなく医薬品での摂取が主であるということを忘れないようにしましょう。

ベラドンナの摂り方

要するにベラドンナの摂取というのは医薬品での摂取になります。自分の症状を理解し、それに合わせた薬を摂取するのが必要です。ベラドンナは、鎮痛剤、風邪薬、胃腸薬、下痢止めなどの医薬品に含まれます。必ず用法容量は確認しましょう。

また、サプリメントなどの錠剤でも摂取することも可能です。とはいえ健康食品ではなく鎮痛作用やニキビ対策などのものが一般的です。皮膚炎や頭痛に関しては即効性なども期待できるのでよく確認して摂取してみてもいいでしょう。

ベラドンナは体に異常がなければ無理に摂取する必要はありません。体に異常を感じ、医師に勧められて時に摂取するようにしましょう。大きな病気の薬としても用いられるほど効果は強いです。どんなものにも言えますが過剰な摂取は控えましょう。

「食品としては摂取できないベラドンナの効果的な摂り方」のまとめ

ベラドンナはその強い毒性から、食品として摂取することは不可能です。主な用途としては風邪薬など医薬品として用いられます。錠剤などもありますがあくまで医薬品としてのものが多いので無理に摂取するものではありません。健康的な生活を継続しながら、状況に応じて摂取のタイミングを見定めてみるのがよいでしょう。必要な時に、医師に相談するなどして正しい摂り方を守りましょう。

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