[監修済] 今話題のバレリアン（西洋カノコソウ）っていったい何なの？

バレリアン（西洋カノコソウ）

[監修済] 今話題のバレリアン（西洋カノコソウ）っていったい何なの？

日本人も健康に良い食品やサプリメントというのもに対して、非常に興味を持つ人種となってきております。しかし、中にはいまだに効果をいまいち理解してないものもあるのです。そこで、今回は日本ではいまだに知名度が低いバレリアン（西洋カノコソウ）と呼ばれるものについて詳しく解説します。

バレリアン（西洋カノコソウ）ってそもそも何なの？

バレリアン（西洋カノコソウ）とはヨーロッパ原産のオミナエシ科カノコソウ属の多年生植物に該当しており、西洋カノコソウというのは和名でバレリアンという名前のほうが認知度が高いかもしれません。はるか昔から鎮痛剤といった目的で使われてきましたが、古代ギリシャ時代からそのリラックス効果に注目して使い続けたという記述もあります。

もう少し身近にあるものとして説明するとハーブの一種なので、ハーブティーとして使えるものと言えば分かりやすいのではないでしょうか。原産地はヨーロッパや北アジアとなっていますが、ドイツやフランスといった先進国でも医薬用ハーブという位置づけになっているので信用度の高いハーブと言われているのです。

バレリアン（西洋カノコソウ）の何が有効成分と言われているの？

過去の逸話や海外で医薬用ハーブとして用いられているという実績から何となく健康には良いものという認識を持てそうですが、有効成分に何が含まれているのかを知ることで、本当に素晴らしい効果を持つハーブであることを認識することができるでしょう。

その有用成分はGABA・ビタミン・ミネラルといったものですが、もっとも注目されているのはGABAでこれは天然アミノ酸の一種であり正式名称はγ-アミノ酪酸（Gamma Amino Butyric Acid）となっております。このGABAは脳や脊髄において神経伝達物質として作用をもたらしてくれるので、リラックス効果があるとかストレス対策といったものに使えるとして非常に注目される成分となっています。

実際にこの効果を理解したサプリ業界は様々なものを販売しており日本でもサプリメントを陳列している棚の中にこの「GABA」という文字をよく見かけるようになりました。

バレリアン（西洋カノコソウ）の効果ってどんなもの？

それでは具体的な効果はどのようなものなのかを見ていきましょう。成分を解析した結果ある程度の効果は予想されているでしょうが、最も声高に言われているのは不眠症改善効果と精神安定効果といったところでしょう。これらの作用も間違いなくGABAによるものが大きいと言えます。

もともとこのGABAは体内で生産されるアミノ酸なのですが、ストレスが多すぎると減少していくと言われており、今の日本人は徹底的に不足している物質とも言われているのです。ストレスが多すぎることで体内のGABAが不足すると興奮系物質のグルタミンが優位に働くようになってしまって、イライラが加速するようになりすべての行動に支障が出るようになります。こうなると些細なことで怒りっぽくなって、夜もうまく寝ることができないでしょう。

しかし、興奮系物質のグルタミン酸と抑制系物質のGABAのバランスさえとれていれば精神バランスを整えやすくなって夜の眠りも良いものになってくれます。

バレリアン（西洋カノコソウ）の効果は実は嘘なの？

インターネット上に流れている情報は色々とあるので、判断するにはなかなか難しいものもあるのですが、中にはバレリアン（西洋カノコソウ）の効果は嘘っぱちなので信用することはできないという記述もあります。この記述の元となっているのはおそらくバレリアンの作用機序が明らかになっていないのが原因でしょう。かみ砕いて説明すると、どうして不眠といったものがバレリアンを摂取することで改善するのか詳しくわかっていないということです。

この噂の真意を確かめるべく、世界中で様々な試験が行われております。その中には動物を使ったものではなく臨床試験を行ったものもあるのです。しかし、この臨床試験結果も見事にバラバラで、効果があったと説明する文書と全く効果が無かったと説明する文書が出てきているので何を信じたらいいのか解らない状態が今も続いているのです。

そのため、気になる方はまずは自分で使ってみるしかないと言えるのではないでしょうか。