漢方としても古くから使われ、現在ではエイジングケアの化粧品などに多く使われているカワラヨモギエキスですが、具体的にどういった効果があり、どんな化粧品に使われているのかまとめてみました。
カワラヨモギエキスの効能について
カワラヨモギエキスはカワラヨモギの葉や茎から抽出されるエキスであり、様々な効果が認められ漢方としても2000年以上も前から使用されてきました。主な成分としては、タンニンやフラボノイド、精油などが含まれています。
タンニンやフラボノイドはポリフェノールの一種であり、肌の収れん作用や抗酸化作用があるため化粧品に多く利用されています。また、タンニンには皮膚の色素に影響を与えるメラニンを生成する細胞の増殖を抑える働きを持つことから美白効果も期待されています。フラボノイドにも、抗アレルギー作用などがあるので肌を清潔に保ち肌荒れを防ぐことができます。
また、精油が含まれているためカビなどの繁殖を防ぐ抗菌作用もあり、フケやかゆみなども抑えることができ、頭皮を清潔に保つことができます。頭皮を清潔に保つことができないと髪の手入れも難しくなります。また、その優れた抗菌作用から化粧品の防腐剤として使われることもあります。
つまり、カワラヨモギエキスには肌の収れん作用、抗酸化作用や抗菌作用、さらに保湿効果など多くの機能があります。肌を清潔に保つことができることからアンチエイジング効果、頭皮を清潔に保つので育毛効果も期待されているようです。人の肌にとってとても重要な働きを持つので美肌効果がある成分として大きな役割があると言えるでしょう。
さらにこのカワラヨモギエキスは、チョウジエキスや甘草エキスなどのハーブ系エキスとの相性がとてもいいことでも知られています。特にアンチエイジングの化粧品としてはその相乗効果により大きな効果が期待できます。効能を知っているのと知らないのとではその効果に大きな差が出ます。効率よく取り入れるためにも成分を理解するとより質の良い肌のケアができるでしょう。
カワラヨモギエキスが含まれる化粧品
カワラヨモギエキスは、古くから漢方として用いられていることもあり、安全性も高く健康茶としても利用されています。ですがそのスキンケア効果から多くの化粧品に用いられることが多いようです。
やはり美肌効果が高いので、化粧水や乳液に用いられていることが多いです。また、
肌荒れ対策の化粧品やアンチエイジングの化粧品として用いられることが多いのですが、その抗菌作用や殺菌作用により、頭皮も清潔に保つことができるのでシャンプーやコンディショナー、トリートメント、そして育毛剤などにも含まれていることもあります。これまでシャンプーなどでフケやかゆみなどが解消しなかった、という方はこのカワラヨモギエキスの成分に注目してみるのもいいでしょう。
また、抗アレルギー作用もあるので、白髪染めなどに使われていることも多いようです。カラー剤には肌に有害な成分が含まれていることもあります。敏感肌で薬剤による頭皮の荒れを今までに感じたことがある方はカワラヨモギエキスが含まれているものを選ぶといいかと思われます。
カワラヨモギエキスの安全性
カワラヨモギエキスは、古くから様々な用途に用いられていることから効果も実証されており、毒性や刺激性も少なく比較的安全性は高いと言えます。赤ちゃん用の化粧品に使われていることもあります。抗菌作用もあるのでアトピー肌や敏感肌の方でも安心して使うことができるでしょう。
ですが、カワラヨモギはキク科の植物であり、キク科の植物のアレルギーというのは比較的強いとされています。もちろん抗菌作用や殺菌作用、防カビ作用があるので人の皮膚において安全な成分がしっかり含まれているのでカワラヨモギエキスが危険というわけではありません。とは言っても安全に利用するためにも用法と容量はしっかり確認するようにした方がいいでしょう。
ですがカワラヨモギに限らず、化粧品に置いては必ずしも安全といったわけではないので、使用してみて皮膚に違和感を感じるようであれば使用を控えたほうがいいでしょう。
カワラヨモギは天然防腐剤ではありますが天然であるものがすべて安全というわけではありません。ですので、特に手作りの化粧品に防腐剤として用いる場合には市販のものと違って自己責任になってしまいます。使用される際は成分の組み合わせや肌との相性などしっかり確認するようにしたほうがいいと言えるでしょう。
「アンチエイジングケアで美肌を保つカワラヨモギエキス」のまとめ
カワラヨモギエキスは、収れん作用、抗菌、殺菌、防カビ効果といったところから美肌関連やアンチエイジング化粧品に多く用いられています。毒性もなく漢方としての利用価値もあるところから比較的安全性も高いと言えます。ですが100％安全であるわけではないのでしっかりと確認し、上手に取り入れ、美肌を保っていきましょう。
