イチョウ葉エキス

[監修済] イチョウ葉エキスの食品のじょうずな摂り方 

太古の昔から人間と、深いかかわりを持ってきたイチョウですが、その優れた効能が知られるようになり、イチョウ葉エキスの食品も次第に増えてきて、身近になったおかげで良く利用されるようになってきました。

イチョウの歴史

イチョウを語る時、その不思議なメカニズムはイチョウを知らない人にとっても、生命の神秘に魅了される部分が多い植物だと言えます。イチョウは雌雄異株で、雄株が花粉を大気にまき散らす事で雌株に受粉します。めしべに花粉がたどり着くと、花粉は鞭毛を持った精子に変わり、雌株の卵にたどり着き受粉するのです。イチョウの木は、世界各地に見られる木で、これは単に受粉により増えていったものではなく、動物や人間によって拡散した事がわかります。日本では街路樹に良く植えられていますが、これは公害に強く火にも強い事から植えられたとされています。また日本各地の城にも植えられている事が多く、食料としての側面もありました。神社などの御神木にもされており、樹齢700年を超えるイチョウの木もあり、鎌倉時代に日本に入って来たとされていますので、当時のものがそのまま生き残っているのかもしれません。火災に強いというのも本当で、関東大震災で残されたイチョウの木もあり、国内ではイチョウの木のお陰で、火災に巻き込まれず助かったという逸話もある程です。

イチョウ葉エキスの有効成分

イチョウ葉エキスを他の食品から取るような摂り方は難しく、有効な成分の入ったサプリなどを利用した方が、簡単に摂取できる上に計画的に健康を維持できるというメリットがあります。エキスにはフラボノイドが多く含まれているのもその特徴ですが、イチョウの葉にしか含まれないフラボノイドが、幾つか確認されています。その中でも特殊な「二重フラボン」が6種確認されており、この二重フラボンの働きには、活性酸素の除去により、毛細血管を拡張し血行を促進させる効能があります。また、脳動脈や心臓の血流を増加させ、動脈硬化を防ぐ機能が確認されているというわけです。血液自体をきれいにする作用と、細部の毛細血管に至るまで幅広く身体の血管を丈夫にする作用がありますので、痴呆の予防には特に有効な成分となり、高齢のお年寄りを持つ家庭では、非常に効果的な予防手段となっています。また、最近発見された「ギンコライド」と「ピロパライド」の2つの成分は、血小板凝集の阻害や血栓形成の阻害があり、喘息やアレルギー症などを改善する効能があり、現在注目されています。

銀杏を使った料理

イチョウの実である食品は昔から貴重な食料ともなっており、その効能を得るための有効な摂り方のひとつにもなっています。銀杏を使った食品は日本が世界に誇る和食にも用いられる事が多く、その摂り方も調理法によって様々な楽しみ方ができるのです。ぎんなんとご飯を一緒に炊くと、ご飯がふっくらと仕上がり、銀杏にもモチモチとした食感が加えられます。昔から銀杏はよく食べられている食品のひとつですが、食べ過ぎはあまり良くなく、子供さんには特に注意が必要です。酒のつまみには塩入りした銀杏や、油で素揚げして食べたりバター焼きが定番になっていますが、懐石料理の使い方としては、青みとしての色どりに良く使われています。先付などに使われるのが銀杏豆腐などですが、これはくず粉と銀杏を潰して練り込んだものです。銀杏は色が飛ばないように練り込みの最終段階で入れますが、銀杏自体に粘り気がありますので、少し緩めの状態で入れると、綺麗なヒスイ色に仕上げる事ができます。味付けは薄っすらと味を付け、食べる時はわさびを乗せ出汁と醤油やみりんで味付けした吸い地で食べます。

イチョウの鑑賞

イチョウの木は、薬としての効果が近年注目を浴びていますが、日本には植物などを目で見て嗜むという風流が、昔からの伝統として伝わっています。これは茶の湯と同じで「盆栽」を通じて、小宇宙を感じるわびさびの世界観というものでしょう。近年この盆栽は、世界的にも注目を浴びている分野のひとつで、基本的にどの植物でも盆栽で育てる事が可能です。水の中で育てる蓮の花なども盆栽の部類に入りますので、全く趣味の域というものは幅広いものです。イチョウの木も、盆栽として良く取り扱われるもののひとつで、人気の高い盆栽のひとつになっています。盆栽の特徴は樹齢数百年という木であっても、盆栽用の薄い鉢の上で育てる事が可能ですので、小さな植木が樹齢300年だとか聞いて驚く外国の方も多いと言います。盆栽の美しさは自然美ではなく人工的なものです。これは鉢と土を使って木の根を操作しており、木の樹勢を出させないように操作しているので、木はあまり大きくなることはできません。ただし、イチョウの木の盆栽は松のように枝をしならせたりはあまりしません。

「イチョウ葉エキスの食品のじょうずな摂り方 」のまとめ

イチョウ葉エキスは、ボケ予防に効くという事で、高齢化社会で近年問題になっている痴呆問題にも、一つの取り組みとして簡単に予防できる手段であり、家庭でも手軽に利用できるようになってきています。

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