健康に興味のある人ならば、一度は聞いたことがあると思われる「テアニン」。テアニンとは、お茶に多量に含まれるアミノ酸の一種で、リラックス効果やストレスに対抗する効果、睡眠改善効果等があります。そのため、現在のようなストレス社会においては、着目すべき栄養素の一つです。しかも、お茶に含まれているのはよく知られていますが、緑茶だけでなく、ウーロン茶や紅茶などすべてのお茶に含まれているため、摂取しやすいのも特徴です。
テアニンとはそもそも何なの?
テアニンとは、お茶に大量に含まれるアミノ酸の一種で、うま味成分としても知られているグルタミン酸の誘導体です。植物に含まれておいその中でもチャノキやそれに近い品種、サザンカやツバキ等ごく限られた植物に含まれています。テアニンは、わかりやすく言えばお茶の渋み成分である「カテキン」を作る成分です。カテキンは、テアニン以上の知名度を誇りますが、脂肪の吸収を抑えたり、抗酸化作用がありますので、高血圧や高脂血症に悩んでいる人にも最適です。そのため、身体に優しい成分です。テアニンは、正式名称をグルタミン酸エチルアミドといい、お茶のうまみや甘みにも関与しています。テアニンは、乾燥している茶葉の中に1パーセントから2パーセント含まれています。テアニンは、お茶の木の葉っぱではなく実は根で作られています。そして、日光を浴びることによってテアニンが分解されることになります。そしてカテキンへと変化するのです。
注目すべきテアニンの効果について
テアニンは、いろいろな効果があることで知られています。まずはカフェインによる興奮状態を緩和してくれるという働きです。緑茶やコーヒーはともにカフェインの含まれている飲み物として知られていますが、緑茶を飲んだほうがコーヒーを飲んだ時よりもリラックスを感じるのはそのためです。カフェインを引用した際に出る興奮物質を緩和させる働きがあるからです。さらには、テアニンには神経伝達物質であるドーパミンやセロトニンの分泌を促進させる働きがありますので、心の疲れをとったり、しゃきっとさせることにつながります。特にお茶にはカフェインも含まれており、それらが組み合わさって集中力を改善させることができます。そのほかにも、テアニンには脳の興奮を抑えて鎮静化するという役割もあります。そのため、快適な睡眠を得ることができます。日頃良質な睡眠をとることができない人にもおすすめです。さらには、女性の不快な症状であるPMSを和らげる働きもあります。
テアニンを効果的に摂取するには?
特に最近では、テアニンが不眠症の改善に効果があると知り、それを目的に常用しようとする人が増えてきています。テアニンを含む飲み物や緑茶やウーロン茶、紅茶などさまざまです。しかしながらテアニンはもともと玉露から発見されたため、玉露に多く含まれています。なぜなら、テアニンは茶ノ木の根で生成され、幹を経由して葉っぱに蓄えられます。テアニンに多く日光が当てられるとカテキンに変化するため、効率的に摂取しようと思うのであれば、日に当てすぎてはよくありません。玉露や抹茶などは、特徴的な香りを維持するために収穫の前に日光を遮り旨みを引き出しています。そのため、テアニンがより豊富に含まれているのです。テアニンで不眠症など症状の改善を考えるのであれば、1日約200ミリグラムであり、煎茶20杯にあたるため毎日継続することは困難です。ですので、サプリメントを利用して改善することをおすすめします。
テアニンを摂取する際気をつけること
テアニンは脳内神経伝達物質にはたらきますので不眠などの改善が期待できますし、抗うつ剤などと違って目立った副作用は報告されていません。しかしながら過剰な摂取は排尿回数を増加させたり不安感や胸やけなどといった症状があらわれるもととなります。ですので、サプリメントを使用する際は用法用量を守って摂取することが必要です。早く症状を改善したいからと言ってやみくもに飲むことはおすすめできません。緑茶でテアニンを摂取する場合は自分が飲んでおいしいと思うくらいの量を摂取するようにするとよいでしょう。緑茶にはカフェインが含まれていますので、特に注意が必要です。しかしながらサプリメントであれば、一日の目安の量がわかりますし、緑茶のように沸かす手間もありませんので便利です。
「健康にもストレスにも良い!注目すべきテアニンとはどんな物質?」のまとめ
テアニンはチャノキの根に含まれる成分で、幹を通って茶葉に浸透します。茶葉においては苦みを消すような作用があります。テアニンは脳内の神経伝達物質を整える役割がありますので、不眠やストレスなどにも効果があり、そして睡眠薬の成分としても知られています。テアニンは緑茶やウーロン茶、紅茶にまで含まれていますが緑茶ならば日光を避けていることもあり効果的に摂取できます。毎日の接種は大変ですので、サプリメントなどもおすすめします。