エゾウコギは、あまり聞きなれない名前ですが、ハーブの一種です。寒い地域に自生しているため、日本では北海道の一部の地域でしか採取できません。ウコギ科の落葉低木で、根や皮を使います。北海道に自生している事から、蝦夷という名前を取り、エゾウコギとなりました。エゾウコギの効果や効能を紹介します。
エゾウコギってどんな成分?
エゾウコギはウコギ科の植物で、寒暖差が60度以上という極寒の地にのみ自生しています。そのため日本では北海道の一部の地域にしか自生しておらず、名前もあまり知られていません。中国やロシアの極寒の地域にも自生しているので、中国では昔から漢方薬に使われてきました。日本では北海道に自生している事から、エゾウコギと呼ばれるようになりました。漢方薬以外にハーブとしても使われています。
あまり聞いた事がない名前ですが、エゾウコギには豊富な成分が含まれています。食物繊維、ビタミンB6とB2、カルシウムとカリウム、葉酸、ナイアシンなど健康維持にも役立つ成分が多く含まれます。豊富な成分を含む植物には、様々な健康効果が期待できます。エゾウコギが持つ効果や効能を紹介します。
エゾウコギの効果や効能
エゾウコギに含まれる豊富な成分は、様々な健康効果をもたらしてくれます。エゾウコギには豊富な成分が含まれていますが、中でも主成分となるエレウテロサイドEは、特に注目したい成分です。エレウテロサイドEには、免疫力アップ、疲労回復効果が期待できます。エゾウコギを摂取すると、エレウテロサイドEが脳に働きかけ、βエンドルフィンという物質を分泌させます。
βエンドルフィンは、ナチュラルキラー細胞を活性化させる働きがあり、これが免疫力アップにつまがります。βエンドルフィンは疲労が蓄積された時、疲労回復をサポートする働きがあるので、疲労回復にも活用できます。免疫力が高まれば、様々な病気予防にもつながりますし、アレルギー症状を緩和させる効果も期待できます。
エゾウコギには、エンテロラクトンという成分も含まれています。エンテロラクトンは、女性ホルモンのエストロゲンと似た性質を持つ事から、エストロゲン不足により起こる更年期障害の症状を緩和させる効果も期待されています、エストロゲンが不足する前に取り入れる事で、更年期障害の予防もできます。
葉酸は妊娠前から授乳中まで積極的に摂取したい成分の一つです。エゾウコギは元々自然の植物ですし、漢方薬やハーブとしても古くから使われてきているので、妊婦や授乳中の方も安心して取り入れられます。ただし妊娠中や授乳中はデリケートですから、自己判断で取り入れず、医師に相談する事をおすすめします。
エゾウコギの取り入れ方
エゾウコギはハーブや漢方薬として、古くから使われてきましたが、毎日の生活に取り入れる場合は、サプリメントが便利です。サプリメントなら、水やぬるま湯と一緒に飲むだけだし、ニオイや味も気にならないから、続けやすいのがメリットです。エゾウコギはあまり聴き慣れませんが、サプリメントはいくつか出ているのでネットで探せば簡単に見つかります。サプリメントで摂取する事により、ほかの成分を配合する事ができます。
エゾウコギが持つ効果とほかの成分との相乗効果で、睡眠の質を高めたい時や、鎮痛効果を求めたい時などに活用できます。ただし効果については、プラス配合している成分により変わってきますので、サプリメントの成分や説明をチェックして確認してください。
エゾウコギをサプリメントで取り入れる場合、元々が自然の植物ですからエゾウコギ自体には、副作用はありません。
エゾウコギの過剰摂取による副作用はあるの?
エゾウコギは漢方薬として古くから使われており、ハーブとしても人々の生活に取り入れられてきました。医薬品と違い漢方薬やハーブは、副作用のリスクが低いのが安心できるポイントです。ただしこれは1日あたりの目安を守っている場合の事です。
いくら体にいい物でも、過剰摂取をするとリスクが伴う事があります。これはエゾウコギにも当てはまります。エゾウコギには1日あたりの摂取量の明確な基準がありませんが、サプリメントの場合は1日の目安があります。これを超えて過剰摂取を続けるとか、長期間過剰摂取を続けた場合、眠気や不安、イライラや乳腺痛といった副作用が出る可能性があります。人によってはうつ状態になったり、坐骨神経痛になったりする事もあるので、過剰摂取にならないよう適量を見極め摂取する事が大切です。
妊婦に必要な成分も摂取できますが、妊婦や授乳中の使用、心臓や高血圧の持病がある方は使用に当たり注意が必要です。必ず事前に担当医に相談してください。
「エゾウコギが持つ注目の成分とおすすめな取り入れ方」のまとめ
エゾウコギは日本では北海道の一部の地域にのみ自生しています。極寒の地に自生するため、ロシアでは広範囲に自生しています。エゾウコギは根や皮に有効成分を豊富に含んでいる事から、根や皮を乾燥させ、それを漢方薬やハーブとして使います。