ダイエットをしていると必ずぶつかる食事制限や糖質制限の壁。そんな時、利用したいのがギムネマが持つ糖分の吸収を抑える作用です。ギムネマの成分であるギムネマ酸には食品の甘味を感じにくくする効果がある為、食事量を減らさずダイエットする事ができます。
ギムネマの有効成分とは？
元々、ギムネマはアフリカやタイ、インドネシアや中国南部といった亜熱帯地域に生息するガガイモ科の多年草です。このギムネマの葉は、噛めば甘味が感じられなくなる事で有名で、別名「グルマール（砂糖を壊す）」として人々に親しまれてきました。この作用を利用し、インドの伝統医学アーユルヴェーダでは、古くよりギムネマを糖尿病の治療等に役立ててきた事が分かっています。その後、イギリスの科学者がギムネマの葉から甘味を抑える物質の抽出に成功し、その物質こそギムネマ酸です。ギムネマ酸にはグルクロン酸というウロン酸の一種が含まれており、このグルクロン酸が舌の味蕾に結合し感覚を麻痺させ、本来の甘味を感じさせないようにしているのです。ただし、ギムネマ酸は甘味のみに対して作用し、酸味や塩味、苦味には作用しません。このような仕組みから、ギムネマは肥満予防やダイエットに効果的な食品素材として支持を集めています。
ギムネマの効果と効能
ギムネマが持つ効果は、大きく分けて四つです。
一つ目は「肥満を予防する効果」ですが、ギムネマには摂取過多となった糖分を中性脂肪として体に蓄積させにくくする働きがあります。これは、身体の中の糖分を吸収する小腸の受容体にギムネマ酸が先に入り込み、糖分の吸収を抑えながら身体の外へと排出させる作用によるものです。
二つ目は「血糖値を下げる効果」です。小腸で糖分の吸収を抑えるという事は、そのまま血糖値の上昇を抑えるという効果に繋がります。糖尿病患者にギムネマ葉粉砕物を摂取させたところ、血糖値が正常化したというような事例もあり、糖尿病の抑制に期待がかけられています。
三つ目は「便秘解消効果」です。ダイエットでも重要視されている便通は、1日1回が理想的だとされています。便秘は、体内に老廃物を溜め込み肌荒れ等の原因になる他、痩せにくい体質を作ってしまいがちです。ギムネマが、摂取によって小腸で糖分の吸収を抑えると、その時に余った未消化物が食物繊維のような働きをする事で、便の通りを改善してくれるといった効果があります。老廃物が体外に流れ出る事により、スッキリとしたボディラインを実感できる人も多いと聞きます。
そして最後は「虫歯予防効果」です。虫歯は、通常、糖分の摂取過多が原因によって引き起こされます。虫歯菌が、糖分から歯垢の元となるグルカンを合成する事によって発生するからです。グルカンは、食べかす等を材料に歯垢を作り、口の中に細菌を増殖させます。そして、細菌が作る酸が歯を溶かし虫歯を進行させるのですが、ギムネマにはグルカンの働きを抑制させる作用があります。このように、ギムネマは、肥満や糖尿病、便秘や虫歯で悩む方にピッタリな効果を持っています。
ギムネマの正しい摂り方
ギムネマを効果的に摂るには、糖分が体内に入る前がポイントです。スイーツを食べる前、食事の前、約30分前にギムネマのサプリメントを摂取しておきます。錠剤のサプリメントはもちろん、ギムネマ茶という健康食品もオススメです。どちらも摂取量に規定はありませんが、1日400㎎程度が適量と言われています。毎日、1年間続けてギムネマを400㎎摂取した事で、血糖値を下げる事に成功した事例もあり、糖尿病予防やダイエットに効果的です。ただし、ギムネマには鉄分の吸収を阻害するデメリットがあり、貧血持ちや妊娠中の方は摂取を控えておきましょう。
ギムネマでダイエットを行う為の詳細
肥満や糖尿病、便秘を改善してくれるギムネマは、ダイエットに取り入れられる事も珍しくありません。やり方は簡単、ただギムネマを摂取するだけです。とは言っても、普段、私達が食べている食品の中にギムネマの成分は含まれていません。ですので、ギムネマを取り入れたダイエットを行うには、ギムネマを含んだ商品を上手に利用するしかありません。最も支持されているのはギムネマを含んだサプリメントやお茶ですが、自分に合った摂り方を見極めましょう。特に、ギムネマはダイエットの大敵であるスイーツの味を美味しく感じないようにしてくれる為、スイーツをたくさん食べてしまいそうな時は、事前にギムネマを摂取し「もっと食べたい」という気持ちを抑える事で糖分を控えさせてくれます。つらい食事制限や運動が必要ない為、ギムネマダイエットはダイエットが苦手な方でも続ける事ができます。スイーツや炭水化物がやめられない方にはうってつけです。
「糖分が気になる方向けの健康食品！ギムネマの正しい摂り方」のまとめ
摂り方を守れば、血糖値を下げ、肥満や便秘の予防に繋がる特徴を持つのがギムネマです。その効果が、糖尿病患者を対象にした科学的データに裏付けられている事から、今後も色々な効果が期待できそうです。効果的に取り入れて、健康維持を目指したいですね。
