古くからヨーロッパの民間療法でも活用されたセイヨウキズタという植物の葉や茎から抽出されるセイヨウキズタエキスにはどんな特徴や効能、摂り方があるのかについて考えてみましょう。
セイヨウキズタエキスの特徴
ウコギ科というヨーロッパ原産の植物であるセイヨウキズタの葉や茎から抽出されるエキスです。ヨーロッパや北アフリカ、トルコなどに自生するセイヨウキズタは、別名イングリッシュアイビーと呼ばれ、日陰でもよく育ち寒さにも強いことから観葉植物のような育てやすさも広く知られています。赤く炎症を起こした肌を癒してくれる鎮静効果があることから昔から「魔法の草」とも呼ばれ、ヨーロッパでは古くから民間療法にも利用されてきました。長い歴史を経た現在でもセイヨウキズタエキスの肌への効果が話題となっています。
古代ギリシャでも誠実を象徴するものとして重んじられ酒の神に捧げられることもありました。これはワインに入れた葉からセイヨウキズタエキスが浸み出し、飲み過ぎや二日酔いの予防や症状の緩和に効果があったからであろうといわれています。セイヨウキズタエキスにはわずかながら独特の臭いがありサポニンやフラボノイドなどの成分を含む液体は緑黄色や褐色です。洗浄用のほかスキンケア、ヘアケアなどの化粧品などにもよく使用されています。
セイヨウキズタエキスの効能
セイヨウキズタエキスの主な成分としてサポニンとフラボノイドを挙げることが出来、消炎や活性酸素発生の抑制、血行促進や美肌などの効果が期待されます。サポニンには肥満を予防する効果があり脂肪が蓄積されないように作用してくれます。食事で摂取した炭水化物はブドウ糖になってエネルギー源なりますが消費されずに残ると脂肪として体内に溜まっていってしまいます。よく中年太りという言葉を聞きますが、これは加齢とともに代謝が悪くなり消費カロリーを摂取カロリーが上回ってしまうことによります。
セイヨウキズタエキスに含まれるサポニンは摂取することで消費されずに体内に蓄積されようとする中性脂肪やコレステロールに働きかけて抑制する効果が期待されており、肥満や生活習慣病の予防におすすめといえます。また、サポニンには炎症を抑える効果があるため経口摂取とともにシャンプーやヘアケア用品で炎症を抑えることができます。フケやかゆみを抑えることもできるため育毛効果まで期待できるかもしれません。女性だけでなく男性のスキンケアにもおすすめといえます。
セイヨウキズタエキスとスキンケア
サポニンやフラボノイド、カテキンなどを含むセイヨウキズタエキスには、洗浄や保湿、収斂や血行促進、肌荒れ防止などの効果があるといわれています。美肌のために摂取する女性も多く、シミやくすみなどの原因といわれる肌の根底細胞層に働きかけてくれるためキメの整った肌を保つことができると評判です。また、毛穴を引き締めてくれるとともに肌荒れなどのトラブルも防いでくれるためスキンケア化粧品に多く配合されています。植物由来の天然成分であるため、安全性に疑問を持つことなく使用できます。
炎症を起こしてしまった赤ら顔を元に戻してくれる抗酸化作用は雑菌の増殖も防いでくれるためニキビの症状の緩和やアンチエイジングに活用できる基礎化粧品に使用されていたり、育毛剤やシャンプー、コンディショナーなどのヘアケア製品に配合されたりしており、サプリで経口摂取しながら外用でも併用することができるのも魅力といえるでしょう。また、フラボノイドも含まれているため口臭予防のうがいにも利用できます。
セイヨウキズタエキスの摂取
セイヨウキズタエキスはセイヨウキズタの葉や茎から抽出されたエキスであるためそれ以外の食品から摂取することができません。化粧品やヘアケア用品を外用として活用することで体内細胞などへのメリットはありませんが、皮膚や毛髪の状態は改善が期待できるでしょう。特にスキンケアに関心のある女性は、自分の肌に合うかどうかを確認のうえ積極的に使用することができます。
活性酸素の除去や血行促進、中性脂肪やコレステロールの抑制などを目的とするならばサプリでの摂取がおすすめです。基礎代謝が落ちた、肌にくすみがでてきた、疲れが溜まりやすいなど、加齢やストレスによって何らかの体の不調が感じられた際には、積極的に摂取することが望ましいでしょう。特に過剰摂取に関する決まりはありませんが、強い抗酸化作用をもつことから摂取し過ぎると胃腸の調子を崩したり気分不良になったりすることも考えられるので、お求めのサプリの説明書をよく読み含有量や服用回数などを守って摂取するようにしてください。
「葉や茎から抽出されるセイヨウキズタエキスの効能や摂り方などについて」のまとめ
植物由来の天然成分であるセイヨウキズタエキスは、肌の炎症を抑えキメを整えてくれる美肌や脂肪分解促進作用、血行促進作用などがあり、スキンケア製品とともにサプリで継続的に摂取することができます。