[監修済] ヒスチジンを多く含む食品とその摂り方

ヒスチジン

[監修済] ヒスチジンを多く含む食品とその摂り方

新しいダイエットの方法として、ヒスチジンを摂取するという方法が注目されています。ここでは、ヒスチジンの効果と摂り方、多く含まれる食品について紹介をしていきます。

太るメカニズム

私たち人間は日々の食生活で食べすぎてしまうことが多くあります。これは満腹中枢と摂食中枢のバランスが乱れているために起こるものです。バランスが乱れるとお腹の満腹度合いと食事の量とが合わなくなっていきます。これは食べる量が減ってしまうことがなく、多くの場合には必要な量よりも食べていることが多く、そうすると必要以上に栄養を摂取することになります。そうすると自然と栄養過多となり肥満を引き起こしてしまうのです。

この肥満の原因である摂食中枢と満腹中枢との乱れはなぜ起こるのでしょうか。脂質や糖質を食べることによって、脳の中でβエンドルフィンという快楽物質が出てきます。これは摂食中枢を刺激します。摂食中枢が刺激されると食べる行為を体が欲するようになります。そのような状態になると前頭前野という判断や意志を決定する部分が簡単に誘惑に負けてしまうようになり食欲が止まらなくなるのです。

注目の栄養素ヒスチジン

この食欲の乱れを抑える効果があるとして注目されているのがヒスチジンです。ヒスチジンはアミノ酸の一種でヒスタミンの原料となるものです。ヒスタミンは鼻づまりやかゆみといったアレルギーの原因となるものでありながら、食欲を抑える効果もあると言われています。ただし、ヒスタミンは脳内まで届かなければ食欲が抑えられず口からの摂取だけでは食欲を抑えることができません。そのために、ヒスタミンをそのまま摂取するとアレルギーの原因になり、食欲を抑えるためには脳内までヒスタミンを届ける必要があります。

そこで、注目するべきはヒスチジンです。ヒスチジンはヒスタミンの原料となるものです。このヒスチジンは脳内でヒスタミンに変化するので、アレルギーの恐れなく食欲をコントロールすることができるのです。

ヒスチジンを含む食品と効果的な摂り方

ヒスチジンの摂り方としておすすめな方法として挙げられるのがだしを取ることです。ヒスチジンは必須アミノ酸の一つで青魚に多く含まれています。そのために、食品としてはマグロやカツオ、ぶりといった魚やカツオ節に多く含まれています。魚を生で食べることはもちろんですが、だしを取ることで他の食品と合わせて食べることができ、日常的に摂取がしやすくなるのです。

特に、カツオ節でだしをとって味噌汁や汁物として活用するというのはダイエットにも効果的です。汁物を食事に取り入れることで満腹中枢を刺激すること、腹持ちが良くなり満腹感が維持できることによって食事量をセーブできるようになるのです。また、毎日青魚を摂取することは難しいですが、味噌汁であれば具を変えれば毎日食べても飽きないですし、スープのようにアレンジも効きやすく食べやすいのです。

また、サプリメントでヒスチジンの摂取をすることもできます。ヒスチジンを含んだサプリメントは最近よく取り扱われています。簡単に摂取ができますが、ヒスタミンがアレルギーを起こしやすくなる物質であるために摂取に注意が必要です。過剰摂取によってアレルギーのような蕁麻疹やかゆみが出たりするだけでなくアナフィキラシーのようなショック症状が起きたりすることもありますから摂取は手間でも食事からの方が望ましいです。食品にはヒスチジン以外の栄養成分も含まれているのでバランスよく栄養が摂取でき健康的な食事をすることができます。

ヒスチジンの心身バランスを整える効果でダイエットをより円滑に進める

ヒスチジンには食欲を抑える効果以外にも心身のバランスを整える効果があります。心身のバランスを整えるというのはダイエットをするときにはとても重要なものです。私たちが食欲が抑えられない状況に陥っているときにはストレスを感じていることが多いです。ストレスを解消するために必要以上に食事をしていることが多いのです。ストレスの原因がわかっていてもそれを取り除くことはすぐにできないことが多く、上手なストレスマネジメントが重要となります。その役割をヒスチジンが担ってくれるのです。

また、ダイエットをしていると食事に気を使ったり食べたいものを我慢したりしてストレスがたまりやすくもなります。我慢をしているのになかなか効果が出てこないとそれによってストレスがさらに溜まってしまい過食に至ることもあります。そこで、食欲に関するホルモンを整えたり神経機能を整えたりする効果があることでストレスを軽減してダイエットを円滑に進めやすくすることができるのです。