[監修済] 目の健康を維持するのに効果があるといわれるクロセチンについて

クロセチン

[監修済] 目の健康を維持するのに効果があるといわれるクロセチンについて

パソコンやスマホ、パソコンを使うことによって起きる目のコリや疲れは解消することが難しい現代病のひとつともいえますが、クロセチンを摂取すると目の健康が維持できると言われています。

なぜ目が疲れるのか

肩コリと同様に目のコリがあることをご存知でしょうか。携帯電話やパソコン、テレビやゲーム機、書類など仕事でも遊びでも常に何かを見続けている目は休む暇もなく酷使されています。ずっと同じ態勢でいると肩コリが起きるように、画面など近くの物を長時間見続けることによって目のコリが生じます。肩コリだけでなく目のコリから頭痛になってしまうこともあり、知らない間に誰もが経験していることといえるでしょう。では目のコリや目の疲れはなぜ起きるのでしょうか。

私たちの目はカメラのフォーカスのように自然に遠くの物や近くの物にピントを合わせながらはっきりと物が見えるように調整しています。この調整を行うレンズのようなものが水晶体と呼ばれるものです。この水晶体を調整してくれるのが毛様体とよばれる筋肉のようなものです。近くの同じものばかりを見ることによって毛様体が凝り固まってしまいピント調整がしづらくなることによって、目がかすんだり、しょぼしょぼしたりという目の疲れが生じるのです。肩コリの際に腕や肩を回してコリをほぐすように、目の周りの筋肉をほぐす必要がありその役割を果たしてくれるのがクロセチンです。

クロセチンが目にもたらす効果

クロセチンには、網膜神経細胞を保護する作用があるといわれているだけでなく毛様体筋をほぐして血流をよくしたり、炎症を抑えてくれたりする効果もあるといわれています。眼精疲労の回復を促してくれるので摂取することにより目の健康を維持することが可能だといえるでしょう。また、目の周りのコリがほぐされることで睡眠の質もよくなるため疲労回復も促されることになります。夜中に何回も目覚めることがなくすっきりとした状態で起床することができればどんなに気持ちがいいでしょう。

パソコンやスマートフォンなどの液晶からブルーライトという可視光線の中でも強いエネルギーをもつ光が発せられていることは周知のことでブルーライトをカットするメガネなども販売されています。ブルーライトを長時間浴びると目の痛みやしょぼしょぼ感、ピントの合わせづらさなどの様々な弊害があり目の健康を悪くする原因のひとつにもなるといえるでしょう。クロセチンはこのブルーライトのダメージから網膜を保護してくれる作用もあるといわれており現代の生活では欠かすことができない栄養素のひとつともいえます。

目以外にも効果が期待できるクロセチン

ブルーライトのイメージから網膜を守ってくれるクロセチンは女性の肌の大敵である紫外線から肌を保護する効果もあるといわれています。シミやしわの原因となり肌を老化させてしまう紫外線はUVケアをしてもなかなか防ぎようのない物でもあります。クロセチンには、紫外線が原因で起こる肌の炎症を抑えて保護してくれる効果も期待されていて美肌のためにクロセチンを摂取する女性もいるようです。

目の周りの筋肉をほぐし血流の流れをよくしてくれるとともに抗酸化作用なども期待できるクロセチンは疲労回復にもメリットがあるといわれています。水晶体を支えながら調節する毛様体をほぐくしてくれるクロセチンは、体内に張り巡らされている毛細血管を流れる血液の循環もよくしてくれるため疲労回復や血行不良などが原因で起こる肩コリなどの改善にもその効果は期待できるでしょう。クロセチンは分子が小さく水に溶けやすいという性質があることから、他のカロテノイドに比べると摂取してから効果が感じられるまでの時間が短いともいわれています。

クロセチンが含まれる食品

健康な目の健康を維持するために様々な効果が期待できるクロセチンは食べ物から摂取することができるのでしょうか。クチナシの果実から抽出されるクロセチンは、クチナシの実1㎏からわずか1gほどしかとれない貴重なものです。他にもクチナシやサフランにも含まれていて、クチナシは栗をつかった和菓子であるきんとんや甘露煮の色づけにも使われています。サフランは黄色く輝く米と魚介類の相性が抜群のパエリアやシンプルなサフランライスなどのほか、タンドリーチキンなどのスパイスとしても使用されているポピュラーなものです。

クロセチンは水にも油にも馴染みやすいため様々な料理で摂れるとともに分子が小さく効果を発揮するまでの時間が短いため目にもすぐ届いてくれます。クロセチンの1日の摂取量の目安はおよそ6㎎といわれていて色づけや風味付けとして少量しか含まれていない料理で摂ろうとするとかなりの量を食べなくてはならなくなります。手軽に一日の摂取量を摂るにはサプリメントを利用するのがいいでしょう。どんな体にいい栄養素でも摂り過ぎると副作用や悪影響を及ぼす場合があるので適量を守るように留意する必要があります。