[監修済] 甘味料として知られているステビアエキスの成分や効果、摂取の仕方について

ステビアエキス

[監修済] 甘味料として知られているステビアエキスの成分や効果、摂取の仕方について

少量で強い甘みを感じられるステビアエキスは糖尿病の方やダイエット中にも摂取できる魅力的な栄養素です。成分や摂取することで期待できる効果、効率的な摂取の仕方などについて考えます。

天然由来の甘味料ステビア

ステビアエキスが抽出されるステビアは古くは16世紀頃にパラグアイの先住民族がマテ茶の甘味料として使用したといわれる植物で、薬草としても大切に取り扱われていたそうです。ステビアはキク科に属するハーブの一種であり、夏から秋にかけて白い花を咲かせます。年に数回収穫することができることから甘味料として重宝されています。一般にステビアエキスといわれるステビアの主成分は葉の部分に多く含まれており、ステビオサイドとバウディオサイドと呼ばれる成分が甘みの元となります。

砂糖の200倍から300倍ともいわれる甘さがありながらノンカロリーで、天然由来であることから人体への悪影響はありません。葉から抽出された成分を乾燥、生成させて白い粉末状にして使用することが多いのですが、生のままでも砂糖のような甘さを感じることができます。20世紀に入ってから南米だけでなくアジアでもステビアが使用されるようになり、低カロリーの植物由来の甘味料として大きな注目を浴びることとなりました。飲み物や料理の甘み付けによく使用されています。

ステビアエキスの成分

ステビオエキスに含まれる主成分ステビオール配糖体とよばれるもので、ステビオサイドなどが知られています。ステビアは植物でありながら砂糖と比べ物にならないほどの甘さがあることから糖分を自由に摂取することができない糖尿病の方でも料理に使うことができるだけでなく、インスリンの抵抗性を改善する働きから糖尿病の症状の改善にも期待ができるともいわれています。また、強力な解毒作用のあるヒスタミンも含まれており、抽出の仕方によっては緑茶の5倍もの抗酸化力を発揮することもあるということです。

低カロリーで安全、少量で強い甘みをつけることがあるということから甘みを感じながら糖分の摂取を抑えることができるため生活習慣病や成人病を気にする方にはピッタリといえるでしょう。また、カロリーの摂取量を減らすだけでなく継続して摂取することで病気の予防にも期待ができるというので一石二鳥です。さらに、血圧を下げる作用があるともいわれていることから日頃から高血圧で悩んでいる方も積極的に摂取することができます。単なる甘味ではなく、健康維持に作用のある栄養素としておすすめです。

ステビアエキスの効果

強い甘みがあるのにノンカロリーであるステビアエキスは、ダイエットをしたい方にはうってつけです。ダイエットに取り組んでいる方の多くは、甘い物を摂取することを極端に排除して運動をします。ただそれが過ぎると甘みを摂れないことが大きなストレスとなってしまい体調を崩してしまうこともあります。ステビアエキスは十分な甘さで脳を満足させることができるので、ダイエット中に摂取すれば甘み欠乏感からイライラすることもありません。ダイエット中であってもステビアを使用したスイーツでティータイムを過ごすことができるのは嬉しいことです。

ステビアエキスは健康食品としてのサプリや甘味料として食用に利用される以外に殺菌作用を活用して化粧品や野菜作りにも利用されています。特に「ステビア農法」では、ステビアエキスがダイオキシンやニコチンといった有害物質を解毒して残留化学物質を分解するとともによい働きをしてくれる微生物を活性化してくれる効果を土壌作りに活用しています。ステビア農法で育った野菜は味が濃く、色つやがよく日持ちも長くなるなどのメリットがあるそうです。

ステビアエキスの摂取の仕方

ステビアエキスは、ステビアそのものから摂取することは難しいためサプリで摂取することをおすすめします。ステビアエキスの強力な抗酸化作用や解毒、殺菌作用は体内の活性酸素の除去や有害物質や老廃物の排出に威力を発揮してくれます。体の調子を整えようとビタミン剤を多く摂取されている方もいらっしゃるでしょうが、ビタミンAやEなどのように油溶性のビタミンは体に蓄積されていくこともあり、過剰摂取をすると健康を害することにもなりかねません。健康維持のためにはステビア一種類のみの摂取でも何の問題もありません。

摂取カロリーを抑えたい方は、携帯ができるスティックタイプの粉末やリキッドタイプなども販売されているのでとても便利です。また、サプリメントで積極的にステビアエキスの効果を得ようとするのであれば、ステビアエキスや一緒に服用することにより相乗効果が期待できる様々な栄養素が配合された濃縮タイプの錠剤、カプセルや濃縮エキスもあるので自分に合ったものを選ぶといいでしょう。過剰摂取により特に大きな副作用が起こることは明らかになっていませんが一日の摂取目安量を守って摂取することをおすすめします。