[監修済] バレリアンの健康成分や効果、摂取の方法とは

バレリアン

[監修済] バレリアンの健康成分や効果、摂取の方法とは

健康に気を配る人たちの中でバレリアンが新たに注目をされています。ここではバレリアンの効果と副作用の有無といった摂取するに当たって事前に知っておきたい点を紹介していきます。

バレリアンとは

バレリアンとは、オミナエシ科カノコソウ属の多年生植物です。日本名ではセイヨウカノコソウと呼ばれているハーブです。まだまだあまり認知されていませんが、バレリアンという名前は「健康になる」というギリシャ語のValereに由来しているものであり健康に良いとして注目を集めています。

バレリアンはヨーロッパが原産で温暖な気候や森林、川岸というような湿地を好んで生息します。1.5メートルほどの高さまで成長して夏には花を咲かせます。ハーブとして利用されるのは根の部分で乾燥させて使用します。乾燥をさせることで独特な匂いが出てくるというのもバレリアンの特徴の一つです。

バレリアンの匂いの特徴はギリシャの世界最古の薬学書にも記録が残っています。元々は匂いがきついということで紹介されていたのですが逆にその独特な強い匂いを好む人が出てきて匂い袋のようなものを作って楽しむ人が現れたり、異性を引き付けるために匂いを身につけたりという人も出てきたと言われています。さらにはネズミがこのバレリアンの匂いを好むということでネズミ捕りの餌として利用されており、マタタビに似たような作用もあるということで、マタタビのようにも使われてきた経緯があります。

バレリアンの成分と働き

バレリアンが注目されるようになったのは、昔から催眠薬や鎮静薬として用いられてきたことにあります。ハーブティーとして安眠のために昔から飲まれており、最近では不眠の人や精神不安定な人が落ち着くために飲むことが増えています。バレリアンから得られる効果には、不眠解消、鎮静、ストレス緩和といった気分を落ち着かせたり不安を軽減したり、筋肉の緊張を和らげたりといった効果があります。これによって安眠が得られるために不眠の解消効果もあるのです。

もちろんハーブですから、バレリアンを飲んだからすぐに緊張状態が緩和したりストレスが落ち着いたりするものではありません。少しずつ筋肉や心身の緊張が解けるのを感じられる程度の効果です。しかし、安眠効果は高く、多くの人が飲むことによって翌朝の目覚めの違いは実感できると言われています。

バレリアンの服用方法

バレリアンを摂取したいと考えたら、サプリメントでの摂取かハーブティーでの摂取が一般的な摂取方法です。睡眠薬の成分として含まれていることもありますが、薬剤となると医師からの処方が必要となるので、自分の判断での摂取はできません。通院するほどではないけれども、少しストレスフルになっていたり、思うように睡眠がとれていなかったりする場合にはサプリメントやハーブティーを取り入れて様子を見るのがオススメです。

摂取の際には睡眠時刻の1時間ほど前にハーブティーを飲むと効果を感じやすいとされています。また、バレリアン単独での摂取よりも他のハーブと合わせて摂取する方が相乗効果が得られます。ハーブティーの場合にはレモンバームやトケイソウと一緒になっているものが多く、これはこれらのハーブに鎮静効果があるためです。

バレリアンの効果をより感じたいという場合にはサプリメントの方が望ましいです。直接胃腸に届けられる点や成分をよりしっかりと摂取できるためです。ただし、バレリアンのサプリメントは商品の数も少なくドラッグストアでの取り扱いもまだまだ少ないです。そのため、購入にあたってはインターネット通販を利用する方が品質の高いものが購入できます。

バレリアンの副作用

バレリアンの摂取に当たって多くの人が不安に思うのが副作用です。基本的な容量や用法を守ればバレリアンのサプリメントもハーブティーもとうに副作用はありません。ただし体調や体質によっては用法容量を守っていても胃の調子が悪くなることがあります。そこで、初めての摂取の際には少しずつ摂取をして様子を見ることが望ましいです。

また、大量の摂取は副作用が起こることがあります。頭痛を起こしたり、逆に気分が落ち着かなくなったり、吐き気やふらつきといったものが起こることがあります。そこで、摂取量には気をつけ規定量を守ることが重要です。また日頃から薬を飲んでいる人はバレリアンを摂取したい際には医師に相談した上での摂取が望ましいです。

妊娠中の服用も医師に相談が必要です。一般的に妊娠中のハーブ摂取はあまり良くないとされており、バレリアンもそれに当てはまります。睡眠がうまくとれなかったり、緊張感が続いていたりストレスが溜まっていたりといった症状がありその緩和を考えている場合にはその旨医師に相談することが理想的です。バレリアン以外のものでの代用やストレス緩和のためのカウンセリングなど医師が調整をしてくれますから自己判断であれこれとするのは避け医師の指示に従いましょう。