昆布

昆布の骨に対する働き【昆布は国民的食品!】

昆布はダシをとったり佃煮にしたりと、日本の食卓になくてはならない食品です。日本人の食生活において、意識せずに口に入れているものでも驚くべき健康効果が発揮されている食品があります。そこで、今回は昆布といったよく食べるものが骨にプラス効果があるのは本当なのかどうかを詳しく解説します。

骨にプラス作用をもたらす昆布のカルシウム

毎日お味噌汁を食べるという方は結構いるかと思われますが、その人たちは高確率で昆布を摂取しているのではないでしょうか。日本はもともと海に面しており大量の昆布やわかめを採っては食べてきた民族なので、毎日昆布を食べることに対して抵抗感も少ないですし、忌避感も持たないはずです。

そんな昆布には様々な健康効果があると言われており、健康食品ブームの日本において昔よりも脚光を浴びるようになりつつあります。その昆布の効能の一つに骨を丈夫にする作用というものがあるのです。その理由はいたってシンプルで、カルシウムが大量に含まれているからなのです。

カルシウムは牛乳といった乳製品や小魚といったものから摂取するのが一般的と思われておりますが、昆布には牛乳の5倍以上のカルシウムが含まれていると言われており、カルシウム不足の方にもおススメできる食品でもあるのです。

子供の骨の成長には昆布のヨウ素が不可欠?

「カルシウムを多く摂取することが、骨を丈夫にして子供の成長促進には良い」と言われ続けてきましたが、成長期の子供の場合はカルシウム以外にも積極的に摂取したほうが良い栄養素があります。それはヨウ素です。

ヨウ素はもともと甲状腺ホルモンの一種であるチロキシンといったものの原料になるものです。ヨウ素は大切な栄養素と言われておりましたが、子供の場合はチロキシン不足になると骨の発達がうまくいかなくなる可能性が高まると言われています。

昆布に含まれるヨウ素は、カルシウム以外にも骨に重要な作用をもたらす成分となっているのです。

また、甲状腺ホルモンに作用するヨウ素基礎代謝を高める作用もあるので、ダイエットをしたいと考えている方々によくススメられていますが、成長期の子供に欠かせない成分なので子供にこそ摂取させるべき栄養素と言えるのではないでしょうか。

子供における骨のリスクを減らすためにも、幼いうちから昆布といったものを積極的に食べさせてあげることが大切ということなのです。

若いうちに昆布をいっぱい食べると骨粗しょう症にならない?

骨のトラブルと聞いて真っ先に思い浮かぶのは骨粗しょう症ではないでしょうか。これは骨密度が低下してスカスカになってしまう症状のことで、ちょっと転んだだけで骨折してしまうといったものです。この骨粗しょう症になるかどうかは実は若いうちから決まっているとすら言われているのです。

というのも、骨量(骨密度)が上昇するのは20歳までなので、その20歳になるまでに、できる限りカルシウムといった骨に大切な栄養素を摂取して骨量を高めないと取り返しがつかない、と言われているからなのです。これ以降は老化が進めば進むほど骨密度が低下していってしまい、骨粗しょう症になりやすくなってしまうのです。

そのため、老後のことを本気で考えているのならば、幼いうちから骨量を高めるために昆布といったものを積極的に摂取して、骨密度を上昇させ骨粗しょう症にならないようにするのがベストと言えるでしょう。

年をとったら昆布を摂取しても骨の異常は防げない?

年を取ってしまうと昆布を摂取しても意味がないのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。確かに、ある程度年をとると骨密度が低下しやすくなっているので骨粗しょう症になりやすくなっているのは事実です。しかし、しっかりとカルシウムを摂取すれば骨量の低下を抑えることができるので、無意味というわけではありません。

幼いうちに骨量の事を気にしてヨウ素やカルシウムといったものを摂取していた人に比べると、ほとんど摂取してこなかった人は明らかに差があるのは事実です。しかし、大人になってからでも本格的に摂取をすれば骨量低下を防げるようにはなるので、骨量に自信がない人はすぐにでも昆布を摂取する量を増やすといいでしょう。

他にも

  • カルシウム吸収効率を上昇させるビタミンD
  • 骨量の低下を防ぎ骨の形成効率が上昇するビタミンK

といったビタミン類も合わせて摂ると効果的となります。

骨にプラス作用がある昆布でも摂り過ぎには注意!

ヨウ素は甲状腺ホルモンに作用する大切な栄養素ではありますが、摂り過ぎると毒にもなるので昆布の食べ過ぎはNGとなります。まず、日本人のヨウ素摂取量の上限は、厚生労働省による2015年版の摂取耐用上限量によると、1日3mg程度なのです。しかし、ヨウ素は真昆布100gあたり200mgも含まれているので、食べ過ぎると簡単に上限を超えます。

そのため、昆布食品を大量に食べるのは止めたほうがいいでしょう。コンビニのおにぎりといったものでもヨウ素を簡単に摂取できてしまうので、心当たりがない方でもヨウ素不足になることは少ないとすら言われております。

カルシウム狙いで昆布を摂取したい方はサプリメントを頼ってみるのも正解かもしれません。どのような食品でも食べ過ぎはNGなので、うまく調整する自信がないならサプリメントで穴を埋めるようにしましょう。

昆布の骨に対するプラス作用【昆布は国民的食品!】のまとめ

昆布にはカルシウムが豊富に含まれているため、間違いなく骨にプラス作用をもたらしますが、大量の摂取はおススメできません。量を調節するならサプリに頼るのはいかがでしょうか。

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