フコイダン

[監修済] 低分子フコイダンと高分子フコイダン、どちらを選ぶのが正解?癌へのサプリメント療法

癌に対して有効な効能を発揮すると言われているフコイダンですが、低分子と高分子と呼ばれる二つの種類があります。

低分子フコイダンと高分子フコイダンの違い

モズクやワカメ、昆布といった海藻類から抽出された多糖類であるフコイダンには、低分子と高分子があります。元々のフコイダンは全て高分子にあたり、高分子の結合を分解したフコイダンを低分子フコイダンと呼んでいます。フコイダンは本来、10~20万もの分子量を持つ大きな物質ですが、これを3,000ほどに細かくしたものが低分子フコイダンです。これだけ見ると、たくさんの分子を持つ高分子フコイダンの方が効果がありそうに見えますが、実は、高分子フコイダンも低分子フコイダンも人間の身体には吸収されません。

フコイダンは、その性質上、分子量にかかわらず吸収される事はありません。なぜなら、多糖類自体が人間の消化器官で吸収される事がないからです。ではなぜ、人間の健康にフコイダンが良いとされているのかと言うと、腸内菌に取り込まれる事で腸のバランスを整える事ができるのです。また、消化器官に吸収されず通り抜ける事で、フコイダンは血液の中に侵入します。そこで、様々な効果を発揮しているのではないかと言われています。

フコイダンは、腸内菌に取り込まれるか、消化器官を通り抜けて血液中に侵入するか、この二つの方法で効果を発揮している可能性があります。まだまだ研究段階ではありますが、低分子と高分子、分子量は違えどもそれほど差はないとの見解が有力です。

低分子フコイダンと高分子フコイダンが癌にもたらす効果

フコイダンには、低分子と高分子に関係なく、癌を抑制させる力があります。フコイダンを摂取することで、癌のアポトーシス(自然死)を招くとされています。免疫力を高め、癌細胞を小さくしてくれるのです。実際、癌患者にフコイダンを摂取させた時、医師も驚くほどの結果が出た事例もあります。

癌に対し、アポトーシス(自然死)をもたらしたり、免疫力を高めたり、血管新生を抑制したりするフコイダンですが、低分子フコイダンと高分子フコイダンで効果に差が出ました。高分子フコイダンは癌初期に腫瘍が大きくならないように防ぎ、低分子フコイダンは癌の増殖を防ぐ事が分かっています。低分子フコイダンの方は延命治療にも効果的で、生存日数が明らかに伸びた事が認められています。

現在、癌においてのサプリメント療法では低分子フコイダンが取り入れられる事が多く、アポトーシス(自然死)で癌細胞を死滅させ、癌に対する免疫力を高め、血管新生を抑制する事で癌が栄養補給する事を邪魔します。近年では、医学界にて抗がん剤との併用で効果を増幅させる事にも注力されています。

フコイダンは原料によって差がある?

フコイダンの原料は、3つあります。1つ目は沖縄のモズク由来で、フコイダンが最初に注目された1900年代後半のものは、全て沖縄のモズク由来でした。沖縄のモズクは、他の海藻類よりも価格を抑えて抽出する事ができる為、高純度のフコイダンを低価格で販売する事ができるのです。

2つ目は、トンガ産のモズク由来です。沖縄のモズクよりも2~3倍もフコイダンの純度が高いトンガ産のモズクは、フコイダンの量が多いとはいえ、沖縄の海で養殖された安全性の高いモズクとは違い、厳密に安全性が保障されていません。トンガの海は水質が綺麗ではありますが、しっかりとした規格でフコイダンが製造されているワケでもなく、いわゆる純度といった重要なポイントがサプリメントのパッケージに記載されていない場合が多いです。

3つ目は、メカブや昆布です。メカブや昆布に含まれるフコイダンは少量ですが、簡単に手に入りやすい原料なので、安価に購入する事ができます。この事を考えると、フコイダンを選ぶ際は沖縄のモズク由来、トンガ産のモズク由来、メカブや昆布由来の順で効果的だという事が分かりますが、サプリメントを買う時は、原料の他にも純度を確かめておくようにしましょう。せっかく良いと思っても、フコイダンの純度が低いものは効果が薄いので要注意です。

フコイダンの効果的な摂取方法は?

フコイダンは、カプセルタイプと液体タイプのサプリメントがあります。液体タイプの商品にはマイナスイオンがついている為、カプセル状よりも吸収率は高いです。

とはいえ、健康的な胃腸であれば、カプセルタイプでも十分、吸収は可能です。胃腸の状態に自信がない方は液体タイプの方が危険性もなく、安全に摂取できます。

「低分子フコイダンと高分子フコイダン、どちらを選ぶのが正解?癌へのサプリメント療法」のまとめ

フコイダンの一日の摂取量は商品や販売企業によっても違うので、よく検討してから利用するようにしましょう。推奨されている量は、体重50㎏で1~3g程度ですが、よく見ると推奨されている量以上の摂取量が記載されている事もあります。特に、大量生産している大手の販売企業ほど、推奨されている量以上の摂取量を記載している為、ちゃんと確認したうえで取り入れるようにしましょう。

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