コラム

【第1回コラム:睡眠その1】なぜ睡眠が重要なのか?

今回から新しい記事として週ベースでコラムの掲載をしていきます。今回は記念すべき初回になります。コラムの中では様々な内容を取り上げたいと考えております。基本的には連載形式で1つのテーマについて様々な角度からお話出来ればと思います。その中でサプリ自体の話もしますし、サプリの相乗効果・効果的な摂取方法、サプリに頼らない為にはどうするか、サプリをどんな時に使うかが良いかなどをお話します。話すべき切り口は様々あります。読者の皆様が要望する事項があれば、是非管理者様に提案をお願いします。

それでは記念すべき初回の内容は、「睡眠」についてです。

何故睡眠が重要か?

何故初回のテーマとして「睡眠」を取り上げたのか?これは非常に簡単な質問です。「睡眠」は人間が生きていく中で最も重要な活動だからです。元気に生活したい、健康な体を維持したい、美しくありたい等、人間には様々な要望がありますが、良質な睡眠がとれなければこれらを達成することは困難です。そして、睡眠は通常の方々にとって凡そ、人生の1/3の時間を捧げるものです。この時間が有意義でなければ、人生自体も有意義なものになりません。逆に睡眠が最高に充実していれば、人生も十分に充実している可能性は高いと言えます。それ程に睡眠と言う活動は大切です。

実際、最近ではメンタルの問題で「欝 (症状)」の問題を抱えてしまう人が非常に多くいます。これらは、ストレスからくる心や体の痛みによるものですが、「欝 (症状)」は一番始めに「睡眠」に問題が発生します。つまりこの段階で、自分のストレスに気付き対処が出来れば「欝 (症状)」に進行することを防ぐことが出来ます。又、既に「欝 (症状)」を抱えている人にとっても、良好な睡眠を十分にとっていく事で「欝 (症状)」の状態から脱出することも可能になります。こういった点からも、睡眠と言うのは健康に過ごせているか、健康に問題ないか、この先の健康状態はどうなるかを予測できる手段でもあり、その意味でも「睡眠」について知っておくことは非常に意味があると言えます。

そもそも睡眠とは?

睡眠は「周期的に繰り返す意識を喪失する生理的な状態」と表現できます。睡眠と気絶・失神との違いは、睡眠は意識が失われていても、外からの刺激で比較的簡単に覚醒する点です。睡眠の効果は、例えばエネルギーを節約する、脳や身体を休める、疲れを癒やす、記憶を定着させる、夢を見て危機への対処をシミュレーションする、などが挙げられます。

人の眠りは以下の5段階に分類されます。

■睡眠第1段階

入眠時で眠気がさしているが、身体に触れただけで起きる程度に意識があるような状態です。短い夢を見ることがあり、まどろみ期、入眠期とも言われます。 *全睡眠時間のおよそ5%程度。

■睡眠第2段階

浅い眠りに入った状態で、俗に言う「すやすや眠った状態」で、軽く寝息を立てている状態です。比較的安定した睡眠状態で、この時には意識はなくなっています。

■睡眠第3段階

完全に意識が無くなった深い眠りに入った状態で、徐波睡眠、深睡眠とも言われます。体温は低下し、呼吸や心拍数は減少します。*全睡眠時間のおよそ10%程度

■睡眠第4段階

最も深い眠りの状態。徐波睡眠、深睡眠。*全睡眠時間のおよそ10%程度

■睡眠第5段階

身体は眠っていて脳は覚醒に近い状態です。この時は夢を見ている事が多いため、「夢見睡眠」とも呼ばれます。*全睡眠時間のおよそ20~25%程度

この状態の睡眠は自律神経の働きが不安定になることから、血圧や心拍の上昇、発汗などを伴い、脈拍や呼吸は不規則になりやすくなります。増えすぎると心疾患や高血圧症のリスクも増えるとも考えられています。実際、睡眠時間と健康の関係を調べた統計データでは、睡眠時間が平均よりも長くなりすぎると寿命が短くなるという結果が出ています。これは、睡眠時間が長くなることで、第5段階の睡眠の割合が増えることが、病気のリスクを高めているという見方がされています。

睡眠時のホルモン分泌について

睡眠中の成長ホルモンは、第1~4段階睡眠時に多く分泌されます。中でも、「第1段階睡眠」には最も多く成長ホルモンが分泌され、心身や脳疲労の回復、怪我や傷の修復・再生が行われます。このことから、心身の疲れを取り除く、老化防止や肌のケアをするには、入眠直後の睡眠が特に重要であると言われています。その為、入眠直後の4時間程の時間を『睡眠のゴールデンタイム』と言います。一方で、眠る時間の経過とともに、身体は起床に向けた準備を始めます。睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌量は減り、逆にストレスホルモンであるコルチゾールの分泌量が増え、血圧が上がり始め、徐々に眠りが浅くなり覚醒に向かいます。

★メラトニン、コルチゾールは睡眠における重要な成分であるので、次回以降のコラムでサプリと関係づけて別途説明します。

万が一、眠らない生活を送るとどうなるか?

『睡眠時間を減らせれば時間をもっと有効活用出来る』と考える人は少なく無いと思います。忙しい現代人に取って、自分の時間を取る為には睡眠時間を削るべきとの内容は、様々な自己啓発本などで紹介されています。その為の短眠法なども生み出され続けています。しかし、徹夜などで一晩眠らないだけでも、反応速度や思考力、判断力に減衰が起こり、飲酒した時と同じような状態になります。更に、不眠状態が続くと時間の経過とともに妄想や幻覚、記憶障害の症状が現れます。統計的にも睡眠時間が平均よりも短い人は、寿命が短いと言われています。尚、最も健康で長寿命の人たちの平均睡眠時間は7~8時間と言われており、我々もこれを目安にすると良いでしょう。

眠りをコントロールする二つの人体メカニズム

ヒトの眠りは二つのメカニズム「サーカディアンリズム」と「ホメオスタシス」によって、コントロールされています。これらのメカニズムを理解し、それに則した生活を送ることが、快適な睡眠への近道です。「サーカディアンリズム」とは、生物が地球の自転・時間の経過(昼と夜)に合わせて活動と睡眠を行う機能です。地球の自転に合わせ、ほぼ一日の周期で一定のリズムを刻み、人の場合は朝起きて、昼間に活動し、夜間眠るという生活リズムを作り出しています。一方、ホメオスタシスとは、体温を一定に保つ、傷を治す、体内のウィルスを排除するなど、体の状態や性質が一定に保たれる事をいいます。ホメオスタシスの睡眠への働きとして、人の生体を維持するために、眠りの質を自動的にコントロールする機能があります。ホメオスタシスは、肉体や脳の疲労度に応じて眠りの質をコントロールし、短い睡眠時間でも効率的に体と脳を休ませるように働きます。ホメオスタシスの機能により、活動時間が長かった場合、入眠直後に深い眠り (第1~4段階睡眠)がより多くなり、それまでの睡眠不足を穴埋めしてくれます。こうして、人の持つホメオスタシスが睡眠の質を自動的にコントロールして不足分を補ってくれるため、前夜寝不足であったとしても、意識的に長く寝ようとしなくても良くなるのです。

★サーカディアンリズム、ホメオスタシスは睡眠における重要な概念であるので、次回以降のコラムで前記に出てきた成分 (メラトニン、コルチゾール)と関係づけて別途説明します。

「第1回コラム:睡眠①」のまとめ

睡眠は人生にとって最重要な活動の1つでありなくすことは出来ません。睡眠自体の研究が進み、睡眠のメカニズムや睡眠時に人間の体内でどのようなことが起こっているかが分かってきています。これらを知ることで、効率的な睡眠をとることが可能になります。睡眠をより理解し、コントロールする為のキーワードが「サーカディアンリズム」と「ホメオスタシス」、「メラトニン」と「コルチゾール」です。次回以降のコラムではこれらについて説明し、より良い睡眠をとる為には具体的にどのような行動が重要か考えていきます。そして、サプリの助けを借りるとしたらどうするべきか、も考えていきたいと思います。

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