アトピー

[監修済] ビオチンはアトピー性皮膚炎にも効能があった

ビオチンはビタミンB群に属している成分ですが、アトピーや皮膚の症状などにも、一定の効果がある事がわかってきました。通常は体内で生成される為、あまり必要とされませんが、病院で処方される場合があります。

アトピー性皮膚炎とは

一般的にアトピーと呼ばれている病名ですが、アレルギーが原因で皮膚の炎症や疾患が現れる病気です。重度から経度まで個体差のある病気で、全身くまなく湿疹などができたり、食事の変化などで単発的に現れる事が多いのが特徴です。ただその症状は皮膚だけに限らず、喉にもその症状が現れる事が多く、気管支ぜんそくなどの症状を伴い、鼻の粘膜にもその症状が現れる事も多い病気なのです。過敏症であり炎症部分にひどいかゆみが発生し、無意識のうちにかきむしっている事も多く、体温が高くなってもかゆみの症状が出ますので、親御さんとしては寝ている間も目が離せない病気です。

1933年に医学界で発表され、近年多くなっている現代病のひとつと言えるでしょう。原因はいまだにはっきりとわかっておらず、症状自体が反復的に起こり続ける為、かなりの難病と言えますが、素因としては血縁者の同じ症状が現れる事が多く、IgE抗体を産出しやすいという特徴があります。また、食生活の変遷が原因だとされている事もあり、高リノール酸食の摂り過ぎや、母乳で育てられていない子供が増えている事にも、その一端とされています。

ω-3脂肪酸とω-6脂肪酸の関係

人間の栄養素の中でも、体内で生成されるものとされないものが存在します。体内で生成されるものは、その栄養素の成分で賄う事ができますが、その成分が体内で作られない場合は、食事などで日常的に摂る必要があるのです。こうした栄養素は、人体に対して「必須」栄養素ですので、冠に必須アミノ酸や必須ミネラルのように、大事な栄養素ですよと言う意味合いで必須が付けられています。脂質にも必須脂肪酸があり、オメガ3の「ω-3脂肪酸」とオメガ6のω-6脂肪酸があります。

ω-3脂肪酸には、α-リノレン酸とEPAと表記されるエイコサペンタエン酸、そしてDHAと表記するドコサヘキサエン酸があり、ω-6脂肪酸には代表的なリノール酸を始め、γ-リノレン酸やアラキドン酸などがあります。ω-3脂肪酸であるα-リノレン酸は一部の植物油でしか採れず、EPAやDHAは主に青魚などでしか採る事ができない反面、ω-6脂肪酸はほとんどの植物油や、動物性油で摂る事ができます。ω-3脂肪酸とω-6脂肪酸のバランスが壊れると、アレルギーが起こりやすいとの報告もあるのです。

ビオチンはアトピーに効き目があるのか

ビタミンB7のビオチンは、体内の腸内細菌である善玉細菌から生成される事がわかっています。ビオチンは頭皮を始めとする全身の皮膚の形成に関わっており、頭髪の育成成分にもなっている成分です。また、体内で疲労物質である乳酸を、ぶどう糖エネルギーに再変換する為にも使われ、掌蹠膿疱症の合併症である骨関節炎や乾癬、アトピー性皮膚炎などがビタミンB7の大量投与により、改善したとされる報告例もあります。
免疫機能やアミノ酸代謝にも関わり合いが深いと考えられ、長期透析患者に見られる精神疾患も改善したとされています。

糖代謝にも関与している成分で、インスリンの分泌作用もある事がわかっていますので、糖尿病予防や血糖値の減少にも、寄与してくれるとの期待も寄せられているのです。ビオチンがアトピーに効くとされているのは、抗炎症物質を生成する働きがありますので、アレルギーを改善してくれる作用があるのです。さらに皮膚蛋白の生成にも携わり、皮膚生成細胞を活性化させる事で、老廃物の排泄を行いますので、皮膚機能を正常に戻す役目も果たすと考えられています。

ビオチンと健康

ビオチンが、三大栄養素である糖質脂質蛋白質の代謝に、深く関わっている事が明らかにされており、頭皮を始め髪の毛の形成にも役立っている成分だとわかってきました。また皮膚の形成にも大事な役割を担っており、炎症を抑えるという効果もある事で、相乗効果によりアトピーにも改善が予想されています。こうした免疫治療は、世界において日本は一歩進んだ考えを示しています。しかし、ビオチンを利用した免疫治療は、この進んだ日本国内においても、一部の病院しか行っておらず、ほとんどの病院では皮膚科の治療薬程度の認識しかないのが現状だと言われています。

しかし、実際にビオチンの事を知ると、体内で生成されるので必須栄養素では無いと言われますが、その必要性や重要性の程は十分、お分かりいただけるのではないでしょうか。ビオチンはあらゆる食品に含まれていますので、食品に関しては問題ありませんが、ω-3脂肪酸とω-6脂肪酸のバランスが決め手となるようです。お菓子などに多く含まれるω-6脂肪酸は、摂取制限を行う必要があり、添加物なども害を及ぼしますので注意が必要です。

「ビオチンはアトピー性皮膚炎にも効能があった」のまとめ

ビオチンはアトピー性皮膚炎に対して、少なからず効果が見込めます。ただし、現状では医療技術が追い付いていないようで、病院での治療は難しそうです。しかし、日頃の食生活でも改善が見込めるのも確かなようです。

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