香辛料にはいろいろと種類があり日本になじみになったものも多々あります。そこで、今回は香辛料の一つコリアンダーについてどのようなものかを紹介します。
コリアンダーの正体
コリアンダーはカレーのスパイスでよく使われる香辛料で、タイ料理にも頻繁に使われるものとなっています。ちなみにタイ語では「パクチー」と呼ばれているものなので、日本でもパクチーという名前で売られていることもよくありこちらの名前のほうが聞き覚えのある人も多いでしょう。スープのトムヤムクン等にも頻繁に使われており、皆さんもおそらく一度は食べたことがあるのではないでしょうか。
原産はだいたい地中海東部で、かなり古くから食用として使われてきた香辛料です。高さ25cm程度のセリ科の一年生植物で、ベトナムでは「ザウムイ」、中国では「香菜(シャンツァイ)」とも呼ばれており世界中で使われるものとなっています。国によって呼び方がこのように異なっているので、名前だけでは同じコリアンダーだと気が付かないこともあるでしょう。
コリアンダーって日本で育てられる?
コリアンダーは春か秋に種をまいて育ってきた若葉を摘み取っていき、魚や肉料理といったものに風味づけといった目的で使用します。若葉のうちでないとうまく料理には用いられず、大きくなりすぎると葉っぱが硬くなって香りも弱くなるので使われることは少ないです。ただし、苗が小さい時に摘み取りすぎると花が咲かなくなって実が付かなくなることもあるので、気を付けましょう。
種を収穫するなら茶色く完熟した状態になってから収穫するようにしてください。採る時は茎ごと刈り取って乾燥させて日陰でつるしておけば問題ないでしょう。あとは種を取って保存してください。完熟していない種は臭いが強烈なので密閉容器にしまっておいたほうがいいかもしれません。
また、花は5月から6月ぐらいに咲きますが花の匂いもかなり強いので切り花にはむかないでしょう。さらに、雨に当たって葉っぱや茎に泥が付くと病気になることも多いので泥はね防止として株元には敷きワラをするとかバークチップなどを敷くのも効果的です。それと、茎が伸びすぎると倒れてしまうこともあるので支柱を立てるようにしましょう。
あとは、やや水を好む性質なのでたっぷり水を与えるようにしてください。特に夏はすぐに乾燥するので小まめに水やりをしましょう。日当たりの良い環境が最適ですが日陰でも育てることはできます。
コリアンダーの効果は?
コリアンダーの効果は代表的なものとしてデトックス作用・抗酸化作用・抗菌作用・血行促進作用といったものがあります。まずデトックス作用は体内に溜まったヒトの体にとって有害な重金属を排出する力を持っていると言われているのです。そのため、心身ともにスッキリしたい人には効果的と言えるでしょう。
次に抗酸化作用ですが活性酸素によって引き起こされる弊害を防ぐ作用があります。活性酸素はタバコや紫外線や大気汚染によって増えていってしまい、できる限り抗酸化作用があるものを食べたほうが良いと叫ばれるようになっているので、まさにうってつけの食べ物と言えます。コリアンダーはすさまじい抗酸化力があるので、抗酸化力がある食べ物に悩んでいるならこれを用いることを強くお勧めします
そしてあのコリアンダーから感じることができる香りは清涼感があるので日本でもよく利用されていますが、コリアンダーの香り成分の効果はすさまじく抗菌作用や収集効果、リラックス効果や消化促進、さらには整腸作用まであると言われております。この香りになれている方は問題ないのですが、慣れていない人は嫌う傾向にあるのでそのような人にはお勧めしにくいのですが香りにも良い効果がたくさんあるので敬遠するのはちょっともったいないです。
それ以外にもパクチーの葉に含まれている「コリアンドリン」には脂肪代謝を促進して悪玉コレステロールの量を減らし、血管を若々しく丈夫にしてくれるので健康にも良いものとなっています。
コリアンダーの成分は何なのか?
コリアンダーにはビタミンA・ビタミンB2・ビタミンC・ビタミンE・カルシウム・鉄分・β-カロテンといったものが含まれています。ビタミンが豊富に含まれているのでビタミンが足りていない方にとってもありがたいものと言えるでしょう。ビタミンAには目の粘膜や角膜を保護する効果があり、ビタミンB2は皮膚の粘膜の健康を保ち疲労に効果的で、ビタミンCには免疫力向上作用や美肌効果があり、ビタミンEは老化予防に効果があるでしょう。
それ以外の成分も非常に効果的ですが、食べ過ぎると腹痛や下痢といった副作用が出るとも言われているので、食べすぎには注意しましょう。これは医学的に証明されているものではなく、体験談から記載しているものなので、人によっては症状が出ない方もいるかもしれません。
「コリアンダーとは何なのか?」のまとめ
コリアンダーはパクチーとも呼ばれており日本でもなじみ深いものとなりつつありますが、香りがなれないという方も多く毛嫌いしている方もいます。ですが、敬遠するのは効果的にもったいないので有効活用しましょう。